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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2009年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が4件(浜田圏域)、つつが虫病が1件(隠岐圏域)、結核が 18件(松江圏域8件、雲南圏域1件、出雲圏域2件、浜田圏域2件、益田圏域2件、大 田圏域1件、隠岐圏域2件)報告されています。 定点報告患者数の月間合計は、10月1,764件、11月5,766件、12月4980件(4週換算)
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
○インフルエンザ :(99.5)。一定点の週当り件数は前月第48週(48)をピークに12月は第49週(37).0]から第53 (17)へと急減しました。圏域別のピークは大田第47週(52)、松江、雲南、出雲、浜田第48 週(各68、62、54、21)、隠岐第49週(40)、益田第50週(35)でした。第29週以降の累計は11 ,704件と12年度以降で最大になり、年齢区分別の比率は乳児1.1%、1〜14歳73.8%、15〜59 歳24.2%、60歳以上0.9%でした。第29週以降、1〜14歳の3割強が診断されたと推計され ます。
○感染性胃腸炎 :(30.7)。県央以東で漸増し、前月の2.5倍になりましたが、なお、一昨年同期の5割弱、昨 年同期の6割強と少ない状況です。出雲(56)、松江(38)で多いです。全国的にもここ10年で 最少となっています。
○水痘 :(7.6)。流行期でゆるやかに増加しています。2007年より少ない傾向にあり、2005年同期 の6割強、2006年同期の4割強です。全国的にもここ10年で最少となっています。
○RSウイルス感染症 :114件(5週)。各地域で増加してきました。東部は第52及び53週に37件と急増しました。12 月としては昨年の172件(5週)に次いで多いです。全国的にもここ7年で最多レベルにあります。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎の患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は2件と少数の患者報告が続いています。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が6件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが9件、淋菌感染症が5件 で、西部の尖圭コンジローマの報告患者数が増加しています。また、患者の年齢層は20歳代と30歳代が大多数を占 めています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で20歳代1件報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で乳児、10歳代、60歳以上の各1件の報告がありました。本年の報告は全て出雲 圏域からで累計18件となりましたが、季節性はありませんでした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :本年の累計は14件と少なかったです。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :本年の累計は3件と少なかったです。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
インフルエンザからは新型インフルエンザウイルス及びパラインフルエンザウイルスが検出され、季節性インフル エンザ(Aソ連型、A香港型、B型)は検出されていません。10月と11月に分離された新型インフルエンザウイルスか らタミフル耐性株が分離されています。感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス及びノロウイルス(G1、G2)が検出さ れ、無菌性髄膜炎からはコクサッキーウイルスB3型が分離されています。
2009年10月 から 2009年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAキーB コクサッパラインフルエンザポリオA群ロタノロウイルスヘルペスインフルエンザバクター カンピロ合計
15634123G1G21新型
インフルエンザ     1      117 118
感染性胃腸炎1   1 11123  111
咽頭結膜熱11            2
ヘルパンギーナ  1        1  2
無菌性髄膜炎   2          2
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