腸チフスが1件(松江圏域)、腸管出血性大腸菌感染症が3件(雲南圏域2件、出雲 圏域1件)、結核が8件(出雲圏域6件、益田圏域1件、大田圏域1件)、麻しんが1件(松江 圏域、１歳〜４歳区分)報告されています。

報告患者数の月間合計は 　1月2.975件※　2月3,354件　３月2,326件　（※４週換算）。
○インフルエンザ ：(13.1)。　流行は各地で終息に向かい、隠岐では10週、東部では13週に週の定点あたり 報告件数が1未満となり、中部と西部も13週の値は1.3と1.4で小さくなりました。今季の 報告数はここまで計4,447件で、流行規模は比較的小さかったです。
○感染性胃腸炎 ：(50.2)。　11週をピークに昨年12月に匹敵する大流行となりました。東部(107)は先月 より引き続き流行し、隠岐(107)で急増し、中部(61)でも増加しました。西部(19)は1月以 降、漸減しています。
○水痘 ：(4.8)。　松江(10)、出雲(5)の他は散発しています。本年1月から3月の報告件数は、昨 年同期の7割と少なく、全国的な傾向と同様です。
○A群溶連菌咽頭炎 ：(5.1)。　出雲(12)、雲南(6)で増えてきました。鳥取県(18.7)では、大流行しています。
○RSウイルス感染症 ：36件(昨年同期5件)。　流行が長引き、特に中部(20件)は13週に15件と急増し、東部(11 件)でも報告が13週まであります。西部(5件)では12週以降報告がありません。

今月の発生報告はありませんでした。

性器クラミジア感染症が11件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が6件 でした。

○細菌性髄膜炎 ：11週に出雲で10歳未満の１件が報告されました。
○マイコプラズマ肺炎 ：報告ありません。全国的には昨年同様に流行しています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 ：51件。中部では2006年9月以来の20件台の報告となりました。報告全体 の70.6％を70歳以上が占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 ：12件。中部での報告件数は、ここ１年間で計５件と少ないです。

　インフルエンザからAH1型(ソ連型)とAH3型(香港型)及びB型が、手足口病からコクサッキーA16型が分離 されています。感染性胃腸炎から、ノロウイルスGII、A群ロタウイルス、C群ロタウイルス、サポウイルス、病 原性大腸菌が検出されています。