梅毒が1件(大田圏域)、結核が10件(松江圏域2件、雲南圏域1件、出雲圏域4件、 大田圏域2件、隠岐圏域1件)、が1件(松江圏域)報告されています。

報告患者数の月間合計は 　10月1,045件、 11月1,625件、1月2,975（４週換算）。
○インフルエンザ ：(39.9)。全県で比較的ゆるやかに拡大し、週の定点当り報告数は第1週4.5人から5週に16.1 人になりました。定点当り報告数は東部55人、中部52人、西部47人で、西部では4・5週に 急増しました。全国的も大きな流行に至っていません。
○感染性胃腸炎 ：(46)。51週をピークに減少していましたが4週より再流行してきました。松江圏域(78)、 大田圏域(47)で流行が大きくなっています。
○水痘 ：(7.4)。例年のように12月がピークで3週より減少し始めました。東部(10)、中部(8)に 比べ西部(5)は少ないですが、益田圏域(9)で増加しました。例年より小規模のようです。
○A群溶連菌咽頭炎 ：（2.9）。前月の増加は一時的でした。出雲圏域（6）、益田圏域（3.5）でやや多いです。
○RSウイルス感染症 ：63件(昨年1月は129件)。前月より倍増しました。東部(37)で多くなっています。西部(14) は2週に今季最初の報告がありました。全国でも昨季より少ないようです。

　急性出血性結膜熱の患者報告はなく、流行性角結膜炎は1名の患者報告がありました。急性出血性結膜熱は 近年大規模な流行は起こっていません。また、流行性角結膜炎は2005年に大きな規模の流行が起きましたが、 以後は起こっていません。

　性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が4件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が11 件でした。年間を通して患者報告数に大きな増減は起こっていませんが、患者の年齢層は20代から30代が大多 数を占め、低年齢化の傾向が伺えます。

○無菌性髄膜炎 ：報告がありませんでした。
○マイコプラズマ肺炎 ：3週に出雲圏域で5歳未満の2件。全国では昨年程ではありませんが、例年の同期よ り多くなっています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 ：52件（昨年の平均は48件）。79％が70歳以上です。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 ：14件（昨年の平均は13件）。

　インフルエンザからAH1型(ソ連型)とB型が、手足口病からコクサッキーA16型が、無菌性髄膜炎からエコー30 型に加えコクサッキーB5型が分離されています。また、感染性胃腸炎からはノロウイルスGII、サポウイルス が検出されています。