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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2007年9月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が6件(浜田圏域5件、大田圏域1件)、日本紅斑熱が2件 (出雲圏域)、結核が14件(松江圏域6件、雲南圏域2件、浜田圏域2件、益田圏域 1件、大田圏域3件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は  7月1,408件 8月976件 9月1,121件(4週換算)。
○感染性胃腸炎 :(27.6)。出雲圏域(50)で35週以降かなりの流行が続いています。松江圏域(36)でも多く、 隠岐圏域と大田圏域でもやや多くなっています。例年同期の1.7倍の報告件数となっています。
○手足口病 :(8.3)。松江圏域(13)で36週より、出雲圏域(12)で37週より再燃し、7月より大きな流行 になりましたが、9月後半には減少しつつあります。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.3)。雲南圏域(14)、出雲圏域(8)で6、7月より半減しましたが依然多いです。
○百日咳 :39週に出雲圏域で成人例1件の報告がありました。
○RSウイルス感染症 :出雲圏域(11件)で35週より報告が続き、松江でも38週に2件の報告がありました。昨年 は39週に1件の報告があった後、46週より報告が続くようになりました。
発生推移グラフ グラフ凡例
手足口病報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月の患者報告はありませんでした。主に夏季に流行する眼科疾患の急性出血性結膜熱、流行性角結膜炎は 今年は県内で流行しませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が13件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が9 件で、年間を通して患者報告数に大きな増減は起こっていません。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :42件(うち成人例2件)。出雲圏域でのみ33週より報告が続き計42件になりました。ピー クは37週の15件です。全国的にも流行は島根県の出雲圏域に限局しています。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :43件。西部の月平均は22.7件で、昨年の15.4件よりかなり多くなっています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :0件。7月から9月の間に昨年は8件ありましたが本年は1件のみです。
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
 咽頭結膜熱からアデノウイルス3型が、手足口病からエンテロウイルス71型とコクサッキーA6、A16型が、ヘ ルパンギーナからコクサッキーA3、A5、A6、A16型とB4型が、無菌性髄膜炎からエコーウイルス30型が分離され ています。感染性胃腸炎から主にノロウイルス(GII)が検出されています。
2007年7月 から 2007年9月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーエンテロ腸管アデノA群ロタNVカンピロバクター合計
353561645253071GII
感染性胃腸炎     1  1  1 25129
咽頭結膜熱1     1        2
手足口病    214    4    20
ヘルパンギーナ  221131        19
熱性疾患      11       2
咽頭炎・扁桃炎11    1  1     4
発疹症     1         1
無菌性髄膜炎         48     48
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