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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2007年5月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、結核が8件(松江圏域1件、出雲圏域3件、 浜田圏域1件、益田圏域1件、大田圏域2件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 3月4,972件 4月2,529件 5月1,547件(4週換算)。
○インフルエンザ :(3.8)。東〜西部では19週に、隠岐では20週に定点当り報告数が1未満になりました。今季の 総報告数は6,527件で中規模の流行でした。
○感染性胃腸炎 :(32.9)。 東部(54)の流行は小さくなりましたが隠岐(23)で多くなってきました。
○水痘 :(6.9)。例年5〜6月にも流行が大きくなりますが、今年はその様子はありません。
○A群溶連菌咽頭炎 :(7.1)。雲南圏域(22)で流行が続き、松江圏域(9)、出雲圏域(8)でもやや多くなっています。
○咽頭結膜熱 :(3.4)。松江圏域(9)で増加しました。出雲圏域(3)でもやや多くなっています。
○ヘルパンギーナ :(4.0)。中部(7)で21週より流行が大きくなってきました。益田圏域(5)、松江圏域(4)でも発生しています。
○手足口病 :(1.3)。出雲(3)松江(2)で漸増してきました。
○麻しん :定点外の報告も含め、小児5件、成人6件が報告されました。地域別では、東部4件、中部3件、 西部2件、隠岐2件でした。
発生推移グラフ グラフ凡例
ヘルパンギーナ報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月は急性出血性結膜熱の患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は松江、出雲、浜田圏域で各々1名の患者 報告がありましたが、この疾患は2005年の夏季の大きな流行以来大きな流行は起こっていません。
4)性感染症報告
 性器クラミジアが13件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が6件で、10代、20 代の年齢層の患者が多くなっています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域で2件、隠岐圏域で1件。いずれも10歳未満児の報告がありました。本年の 累計は14件になりました。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :37件。前月より一転して本年で最少の報告数になりました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :14件。10歳未満が79%を占めました。本年の月平均は14.2件であり、昨年 度の平均8.4件よりかなり多くなっています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今月の報告はありませんでした。2年続けて夏に報告が出ており注意が必要です。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
 咽頭結膜熱からはアデノウイルス6型が、手足口病、ヘルパンギーナからはコクサッキーA6型が、インフルエンザか らは主にA香港型が分離され、ソ連型、B型も分離されています。また、感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス、腸管 アデノウイルス、ノロウイルスGII)、アストロウイルスと多種類のウイルスが検出されています。
2007年3月 から 2007年5月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエンテロインフルエンザ腸管アデノA群ロタNVSVアストロ病原性大腸菌合計
1662471Aソ連A香港BGII
感染性胃腸炎   1     2405 3152
咽頭結膜熱 1             1
手足口病  1            1
ヘルパンギーナ  1            1
肺・気管支炎1              1
咽頭炎・扁桃炎 1  1  1       3
インフルエンザ      164816      80
島根県感染症情報センター