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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2007年4月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(出雲圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(出 雲圏域)、つつが虫病が1件(雲南圏域)、結核が6件(雲南圏域2件、出雲圏域1件、 浜田圏域1件、益田圏域1件、大田圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 2月が2,881件、3月が4,972件、4月が2,529件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(27.7)。隠岐圏域で17週にピークになりました。他地域では前月より漸減し、東部(30)、中部 (22)、西部(28)で同規模の報告数でした。県全体では4月末にはピーク時の15%にまで減少しま した。今シーズンの報告数の累計は6,344件で過去10年間で6番目の流行規模となっています。
○感染性胃腸炎 :(40.6)。東部(81)、中部(30)、西部(20)と東部で15週から大きな流行となっています。
○水痘 :(7.5)。12月の流行期に比べ1/3の報告数となりました。出雲圏域(10)で4月末からやや増加しています。
○流行性耳下腺炎 :(2.8)。東部・中部・隠岐の流行は平年並みになりました。
○麻しん ※島根県では4月1日より麻しんの全数把握を行っています。
:4月には出雲圏域と大田圏域で1歳と3歳の小児2件の報告があり、松江圏域では成人麻しんの報告が2件 ありました。関東地区では昨年末より報告数が増加し、流行状態になっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月は急性出血性結膜熱、流行性角結膜炎とも患者報告はありませんでしたが、夏に流行しますので感染予防に気を つけてください。。
4)性感染症報告
 性器クラミジアが6件、性器ヘルペスウイルス感染症が4件、尖圭コンジローマが5件、淋菌感染症が3件で、患者の年 齢層は20代から40代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域と隠岐圏域で10歳未満児各1件の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :61件。西部で31件、年代では70歳以上が44件と多く報告されました。60件を超え たのは2004年4月以来です。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :18件。昨年11月以降漸増しています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :西部で70歳以上の1件が報告された。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
 インフルエンザからは主にA香港型が分離され、ソ連型、B型も分離されています。咽頭結膜熱からはアデノウイル ス1,3,5,6型が、ヘルパンギーナからはコクサッキーB4型が、また、感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス、腸管アデ ノウイルス、ノロウイルス(GT、GII)、アストロウイルス、サポウイルスと多種類のウイルスが検出されています。
2007年2月 から 2007年4月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーBエンテロインフルエンザ腸管アデノA群ロタNVSVアストロ病原性大腸菌合計
123562471Aソ連A香港BGIGII
感染性胃腸炎11  111    44211314171
咽頭結膜熱1 111             4
手足口病       1          1
熱性疾患 1                1
咽頭炎・扁桃炎    1 1 1         3
ヘルパンギーナ      2           2
インフルエンザ        158729       131
島根県感染症情報センター