トップ > 医療・福祉 > 薬事・衛生・感染症 > 感染症 > 感染症情報トップ > 年報
感染症情報トップ
対象疾患一覧
疾患別
カレンダー
感染症 年報
グラフ一覧

2003(H15)年 <  2004(H16)年 年報  > 2005(H17)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析と評価II-2.定点把握疾患発生状況III.検査情報
ウイルス検査情報細菌検査情報流行予測検査
2.感染症流行予測調査
1)新型インフルエンザウイルスの出現を想定した感染源調査
(豚の新型インフルエンザウイルスHI抗体調査)
 新型インフルエンザウイルスの進入を監視する一助として、豚における鳥インフルエンザウイルスに対するHI抗体保有状況を調査した。
 島根県食肉公社において2004(平成16)年7月下旬から9月中旬にかけて各旬10頭ずつ、計60頭(全て8か月齢)から採血し、 血清を前処理した後、国立感染症研究所から配布された下記の4種類の抗原に対するHI抗体測定を行った。HI試験は、 0.5%七面鳥赤血球を用いてマイクロタイター法で実施した。
不活化 A/swine/埼玉/27/2003 (H1N2)
不活化 A/Vietnam/1194/2004(NIBRG-14) (H5N1)
不活化 A/mallard/Netherlands/12/2000 (H7N3)
不活化 A/香港/2108/2003 (H9N2)
調査した60検体は全て、4種類のいずれの抗原に対してもHI価「1:10」以下であり、陽性反応を示すものはなかった。
*本調査は平成16年度感染症流行予測調査実施要領(厚生労働省)に基づいて実施した。

表28 豚の新型インフルエンザウイルスHI抗体保有状況:2004(平成16)年
採血月日検体数HI抗体価
A/Swine/Saitama/
27/2003(H1N2)
A/Vietnam/1194/
2004(NIBRG-14)(H5N1)
A/mallard/Netherlands/
12/2000(H7N3)
A/HongKong/
2108/2003(H9N2)
<1010陽性率
(≧10)(%)
<1010陽性率
(≧10)(%)
<1010陽性率
(≧10)(%)
<1010陽性率
(≧10)(%)
7月28日1010 010 010 010 0
8月4日1010 010 010 010 0
8月18日1010 010 010 010 0
8月25日1010 010 010 010 0
9月1日1010 010 010 010 0
9月17日1010 010 010 010 0


2)豚における日本脳炎ウイルスHI抗体保有状況(2004)
 2004年7月から9月の間に島根県食肉公社(大田市)で採取した豚血清についてJaGAr#01株に対するHI抗体の推移および2ME感受性抗体を測定した。
結果は下表に示すとおり、8月下旬(8月25日)に15頭中2頭(13%)が抗体陽性となったが2ME感受性抗体は認められなかった。
*本調査は平成16年度感染症流行調査実施要領(厚生労働省)に基づき行った。

表29 豚の日本脳炎ウイルスHI抗体保有状況(2004年)
採血月日検査頭数HI抗体価HI抗体陽性率2ME感受性抗体1
<1010204080160320≧640(≧10)%検査数2陽性数(%)
7月28日1515       00 
8月4日1515       00 
8月18日1515       00 
8月25日15132      130 
9月1日1515       00 
9月17日1515       00 
島根県感染症情報センター