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2003(H15)年 <  2004(H16)年 年報  > 2005(H17)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析と評価II-2.定点把握疾患発生状況III.検査情報
インフルエンザ定点小児科定点眼科定点基幹病院定点月報
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
島根県感染症情報(月報) 2004年9月(8/30〜10/3)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 細菌性赤痢が1件(出雲圏域)、パラチフスが1件(出雲圏域)、腸管出血性大腸菌感染症が2件(出雲圏域)、日本紅斑熱が4件(出雲圏域)、マラリアが1件(益田圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
報告患者数の月間合計は、7月1086件、8月722件,9月682件、と減少しています(昨年の9月の報告件数は682件)。
○感染性胃腸炎:(16)。松江圏域(31)、大田圏域(30)、雲南圏域(15)で漸増しやや多い報告でした。昨年の9月の2.3倍で、福井県、三重県、鳥取県と並んで多くなっています。
○手足口病:(2.3)。大田圏域(9)で上旬から、浜田圏域と出雲圏域では下旬から増加がみられます。
○ヘルパンギーナ:(1.4)。益田圏域(2)と大田圏域(2)でやや多くみられますが、散発的になりました。
○A群溶連菌咽頭炎:(1.8)。6月以降かなり減少していましたが、浜田圏域(3.5)で上旬から、雲南圏域(3)で下旬からやや増加しています。
○流行性耳下腺炎:(1.4)。松江圏域(1.3)での流行はおさまってきましたが、浜田圏域(6)で再燃しています。
ヘルパンギーナ報告推移グラフ 流行性耳下腺炎告推移グラフ
3)眼科定点報告
 目立った流行はみられず、流行性角結膜炎が1例報告されたのみでした。
4)性感染症報告
 6月から8月に増加していた性器クラミジアの報告が先月の半分の11件に減少しました。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎:下旬に雲南圏域から1件、出雲圏域から2件の報告があり、いずれも成人例でした。
○無菌性髄膜炎:東部で流行しており、いずれも小児例が7件報告されていますが、漸減傾向です。
○マイコプラズマ肺炎:松江圏域から1件報告されています。本年の累計は23件となりました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症:48件。これまで同様に西部からの報告が多く63%を占め、また75歳以上の高齢者(75%)が多く報告されています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:5件。7月以降報告数が少なくなっています。ここ3か月では10歳未満児が77%を占めています。
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
 エコー18型が無菌性髄膜炎をはじめ咽頭炎、感染性胃腸炎、熱性疾患、発しん症などから多く分離されました。ヘルパンギーナからはコクサッキーA4が主に分離されました。手足口病からはコクサッキーA16型が分離されています。細菌性胃腸炎からは腸管出血性大腸菌とカンピロバクターが多く分離されました。
2004年7月 から 2004年9月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAエコーパレコアストロNVカンピロバクター大腸菌合計
12324691631825G2EPEC
感染性胃腸炎   2     171 123825
手足口病        1        1
ヘルパンギーナ    31111         16
無菌性髄膜炎    1  3  241     29
発しん症       6  3      9
熱性疾患         17 1     
咽頭炎113  12   9      17
島根県感染症情報センター