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2003(H15)年 <  2004(H16)年 年報  > 2005(H17)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析と評価II-2.定点把握疾患発生状況III.検査情報
インフルエンザ定点小児科定点眼科定点基幹病院定点月報
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
島根県感染症情報(月報) 2004年8月(8/2〜8/29)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が3件(松江圏域1件:O26、雲南圏域2件:O157)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
報告患者数の月間合計は、6月1283件、7月1086件、8月722件と減少しています(昨年の8月の報告件数は721件)。
○感染性胃腸炎:(14)。年間で最小の報告件数になる時期です。しかし、松江圏域と大田圏域では多く、昨年同期の2〜3倍の報告件数になっています。
○咽頭結膜熱:(1.7)。6月以降漸減が続いています。松江圏域と出雲圏域でやや多くみられました。
○ヘルパンギーナ:(5)。7月初旬がピークとなり、8月はかなり減少した。6〜8月の流行期の報告患者数の合計は、昨年の956件に対し今年は694件となり中規模の流行でした。
○手足口病:(0.9)。幾分増加したものの、今年は流行らしい発生はみられていません。
○A群溶連菌咽頭炎:(0.8)。年間で最小になる季節であり、報告はごく散発的になりました。
○流行性耳下腺炎:(2.5)。松江圏域(5)では漸増し、益田圏域(3)、浜田圏域(3)では漸減しています。昨年同期のおよそ3倍の報告数となっています。
咽頭結膜熱報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が1例報告されました。
4)性感染症報告
 性器クラミジアと尖圭コンジローマがここ2,3年のうちで一番多く報告されています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎:松江・雲南・出雲圏域から、20歳未満の各年齢層の計12件が報告されました。1月からの累計は30件になりました(昨年同期の累計は7件)。
○マイコプラズマ肺炎:松江圏域から2件報告されています。今年のの累計は22件となりました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症:52件。昨年3月以降ほぼ毎月50件以上の報告が続いている。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:17件。毎月の報告数の変動が大きいが、平成14年以降徐々に増加している。
○薬剤耐性緑膿菌感染症:8月の報告は無かった。
2.病原体検出情報(8月までの検出結果)
 無菌性髄膜炎からはエコー18型ウイルスが多数分離されています。エコー18型ウイルスはこの他にも感染性胃腸炎や咽頭炎・発しん症などいろいろな疾患から分離されています。ヘルパンギーナからはコクサッキーA4が多く分離されています。
 腸管出血性大腸菌O157およびO26による感染症が報告されています。
2004年6月 から 2004年8月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAエコーA群ロタSVカンピロバクター大腸菌合計
1235246931825EPEC
感染性胃腸炎 4  1    18 114828
咽頭結膜熱 1 1    1 1     4
手足口病      1         1
ヘルパンギーナ     8191        28
無菌性髄膜炎     1  3 231    28
発しん症        6 4     10
咽頭炎132   32  8     19
島根県感染症情報センター