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2003(H15)年 <  2004(H16)年 年報  > 2005(H17)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析と評価II-2.定点把握疾患発生状況III.検査情報
インフルエンザ定点小児科定点眼科定点基幹病院定点月報
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
島根県感染症情報(月報) 2004年5月(5/3〜5/30)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 今月の報告はありませんでした。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
○インフルエンザ:(3.8)。中旬に雲南圏域で再燃しました。浜田・松江・出雲圏域から5月終わりにも報告が続きました。
○感染性胃腸炎:(30)。昨年同期の2.4倍の件数でした。松江圏域(44)で前年の6割に減少しましたが、大田・出雲・雲南圏域ではほぼ横ばいでした。浜田圏域以西からの報告は少なかったです。
○水痘:(9)。昨年より1.1〜1.7倍で推移しています。松江圏域(15)の他、雲南圏域(11)、出雲・大田圏域で多く報告されています。
○A群溶連菌咽頭炎:(3.2)。昨年同期の1.7倍の報告になっています。松江・雲南・出雲圏域で多く報告され、全国的にも2月頃よりここ10年で突出した大流行が続いています。
○咽頭結膜熱:(3.1)。浜田(6)・出雲(4)・松江(4)圏域で多く報告されています。昨年11月より全国的に流行が拡大しています。島根県でも1月からの件数は昨年1年間の2倍になっています。
○流行性耳下腺炎:(3.4)。益田圏域(15)で流行しています。浜田・松江・出雲圏域でもやや多くなっています。
○伝染性紅斑:(1.2)。漸増しています。浜田・出雲・松江圏域などで報告されています。
○ヘルパンギーナ:(2.4)。各地で漸増しています。松江(3.7)と益田(2.7)でやや多く報告されています。
咽頭結膜熱報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の報告は8人と増加しました。
4)性感染症報告
 昨年は性器クラミジア、淋菌感染症などの性感染症の報告件数がこの16年間で最も高いレベルで推移していましたが、2004年に入り落ち着いた状態になり、定点当たりの報告数は性器クラミジアは1〜1.3人、淋菌感染症は0.5〜1.3人で推移しています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎:出雲圏域から今年最初の報告が2例ありました。
○マイコプラズマ肺炎:雲南で成人例1例がありました。本年は計16件で全て出雲圏域以東からの報告です。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症:58件。東部でも増加しました。本年の月平均は57.6件で昨年1年の52.3件をかなり上回っています。昨年の報告と比較して、出雲と益田圏域での増加が危惧されます。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:19件。本年最小の報告ですが、昨年の月平均20.3に近い報告数です。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
 インフルエンザA香港型(AH3)は4月以降分離されなくなりましたが、B型は4月には西部を中心に分離されていましたが5月に入り東部でも分離されるようになりました。しかし、B型の流行は小規模で終息しました。
 感染性胃腸炎からのウイルス検出数は減少し、小児からのロタウイルスの検出数も4月をピークに減少しました。ノロウイルスの検出数は少なくなりましたが、集団発生事例から検出されています。
2004年3月 から 2004年5月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAコクサッキーBインフルエンザアストロA群ロタNVSVサルモネラ病原性大腸菌合計
1235624135A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎211  1  111  681181 4109
インフルエンザ 1         1924       44
咽頭結膜熱322 1               8
ヘルパンギーナ      22            4
咽頭炎13211 2 1  22       15
島根県感染症情報センター