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2003(H15)年 <  2004(H16)年 年報  > 2005(H17)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析と評価II-2.定点把握疾患発生状況III.検査情報
インフルエンザ定点小児科定点眼科定点基幹病院定点月報
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
島根県感染症情報(月報) 2004年2月(2/2〜2/29)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 今月の報告はありませんでした。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告 ( )内は月の定点当たり報告数
○インフルエンザ:(78)。全県で初旬に一斉にピークとなり、下旬には半減しましたが、川本・浜田圏域では患者数が横ばいで続発しました。今シーズンの累計は2月現在3,852件で昨シーズンの39%です。雲南圏域(144)で特に多く報告されました。
○感染性胃腸炎:(23)。12月をピークに漸減しています。大田圏域(54)で多く報告され、浜田・益田圏域からの報告は少ないようです。
○水痘:(7)。前月多かった益田圏域(5)、出雲圏域(10)で少なくなりました。全国的にはここ10年で最高の流行となっており、山口県で流行していますが島根県では平年並みにとどまっています。
○A群溶連菌咽頭炎:(2.5)。雲南圏域(10)で流行が続き、浜田圏域(3)でもやや多いようです。鳥取県では大流行が続いています。
○咽頭結膜熱:(1.4)。出雲圏域(3.4)で小流行が続き、益田・松江圏域でも発生しています。
○流行性耳下腺炎:(1.6)。益田圏域(3.7)で小流行しているほか、漸増しています。
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の報告が依然として高い発生レベルにあります、例年冬の間は減少傾向にあります。罹患年齢は 20歳以上に集中しています。
4)性感染症報告
 性器クラミジア、淋菌感染症などの性感染症の報告件数は、この16年間で最も高いレベルで推移していましたが、2月の発生はいずれも落ち着いた状態になっています。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎:前月に続き、出雲圏域から5歳未満の1件が報告された。
○マイコプラズマ肺炎:松江圏域で5件、出雲圏域で1件の報告がありました。今年の計12件の報告のうち9件は10歳未満の報告になっています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:53件の報告があり、昨年3月以降高レベルの報告数が続いています。本年の報告の58%が西部からであり、70歳以上の高齢者が70%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:25件の報告がありました。本年の報告の82%が西部からであり、年齢では10歳未満が63%を占めています。
2.病原体検出情報(2月までの検出結果)
 インフルエンザからはA香港型が分離されています。B型が第8週に東部で1名から分離されていますが、その後は分離されていません。
 感染性胃腸炎からは10種類以上のウイルスが検出されていますが、その大半はノロウイルス(NV)とロタウイルス(A群ロタ)が占めています。2月に入り全県でロタウイルスが検出されるようになり、ノロウイルスの検出数は横這い状態です。
2003年12月 から 2004年2月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコインフルエンザA群ロタNVSVカンピロバクター病原性大腸菌合計
1252461671825301A香港BEPEC
感染性胃腸炎1  7   1121  1  13231--51
インフルエンザ          111 1022      
ヘルパンギーナ    121              4
咽頭結膜熱11                   2
咽頭炎 31 2         9      15
島根県感染症情報センター