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2000(H12)年 <  2001(H13)年 年報  > 2002(H14)年
目次I.概要II-1.発生状況の解析II-2.患者情報(週報)II-3.患者情報(月報)III.検査情報
全数把握週報(インフルエンザ・小児科・眼科・基幹定点)月報(STD・基幹定点)精度評価
1.発生状況の解析と評価 |発生状況表10表11表12
7)基幹定点把握疾患の発生状況(月報):表12-1、12-2
 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症は年間で504件報告され、昨年の586件の86%であつた。男女比は1.64対1で あり昨年と同様であった。大田圏域が175件で昨年の240件の73%に減少したものの35%を占めて多かった。雲南と 浜田圏域からは報告がなかった。年齢別では70歳以上が315件で昨年の211件より1.5倍に増加した。60歳以上は401件 で全体の80%を占めていた。10歳未満も11%を占めやや多かった。月別では4月が65と最多であり、昨年に最多であ った9月は今年は最少の31件であり、季節的特徴はみられなかった。1定点当たりの1カ月の報告数は平均5.3であった。
 ペニシリン耐性肺炎球菌感染症は年間で126件であり昨年の86%であった。男女比は1.68対1で昨年と同様であった。 松江圏域が52件で昨年の73件の71%に減少したものの、全体の41%を占め最も多かった。次いで雲南が39件で昨年の 1.5倍となり多かった。浜田と出雲圏域からははとんど報告されなかった。年齢別では10歳未満が63件で昨年の1.5倍 に増加し、全体の50%を占めた。次いで60歳以上が31%を占めた。月別報告数は21件〜23件で季節的特徴はみられな かった。1定点当たりの1カ月の報告数は平均1.3であった。
 薬剤耐性緑膿菌感染症は本年は報告がなかった。
8)性感染症定点把握疾患の発生状況:表10、11
 本県の性感染症(STD)の平成9年以降5年間の年次別患者数の推移をみると、平成9年に118件であったものが、 平成10年以降急激に増加を示し、平成12年は251件となり、平成13年も244件となった。
 本年のSTDの内訳は、淋菌感染症84件(34.4%)、性器クラミジア感染症126件(51.6%)、性器ヘルペスウイルス 感染症21件(8.6%)、尖形コンジローム13件(5.3%)であった。
(1) 淋菌感染症
 淋菌感染症は平成10年より急増傾向を示し、本年は84件となり、その内女性は7件であった。年齢別には20〜39歳 に多く分布していた。
(2) 性器クラミジア感染症
 性器クラミジア感染症は増加傾向にある。本年は126件となり、性感染症の半数を超え、男女ほぼ半数となった。 年齢は20歳代が68件、30歳代が31件となっている。
(3) 性器ヘルペスウイルス感染症
 性器ヘルペスウイルス感染症は21件で、その内女性が14件で男性の2倍であった。年齢は20歳代、次いで30歳代が多い。
(4) 尖形コンジローム
 本年は13件で内11件は女性であった。年齢は、20歳代に9件分布していた。
島根県感染症情報センター