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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2025年7月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報(7月:第27週から第31週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が2件(出雲圏域)、腸管出血性大腸菌感染症が11件(松江圏域7件、出雲圏域1 件、浜田圏域1件、益田圏域2件)、日本紅斑熱が10件(松江圏域1件、雲南圏域2件、 出雲圏域3件、大田圏域1件、浜田圏域2件、益田圏域1件)、レジオネラ症が1件(松江圏域)、重症熱性血小板 減少症候群が1件(益田圏域)、後天性免疫不全症候群が2件(松江圏域)、梅毒が2件(松江圏域1件、出雲圏域1 件)、侵襲性肺炎球菌感染症が3件(松江圏域2件、浜田圏域1件)、百日咳が130件(松江圏域27件、雲南圏域26 件、出雲圏域33件、大田圏域29件、浜田圏域11件、益田圏域3件、隠岐圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) :
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
※ 2025年4月7日から現在の感染症発生動向調査に加えて急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが始まりました。
〇急性呼吸器感染症 :(194.5)。報告実数を年齢別で見ると7月の5週間は就学前の乳幼児が全体の68%を占
(ARI) め、4月のサーベイランス開始以降、依然として高い割合で推移しています。この罹患 年齢層は成人に比べ免疫系の未発達、集団生活での子供同士の接触が増え感染のリスク が高まることが原因と考えられます。飛沫感染対策としての換気や手洗い・手指消毒、そして マスクの着用を含めた咳エチケット等、基本的な感染対策を行い予防に努めましょう。
〇新型コロナ感染症 :(9.0)。6月の第25週には定点あたり報告数が令和5年5月8日の5類へ移行後、最小値と
(COVID-19) なっていましたが、7月の定点あたりの報告数は9.0人に急上昇し、6月の4.5倍となりまし た。急激な感染拡大が懸念されます。罹患年齢層は20代の若年成人が全体の79%を占め、 そのほとんどが極めて軽症ですが引き続き社会全体で感染拡大防止に努めるべきでしょう。
〇伝染性紅斑 :(13.8)。2019/2020シーズン以来の大流行となり、7月の定点あたりの報告数は、5月 の8.5人と比較すると更に1.6倍に増加し、6月よりもさらに増加しており、今後も注視 する必要があります。妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産 が生じることがあります。保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あ るいは妊娠の可能性がある女性はできるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。
〇RSウイルス感染症 :(0.6)。7月の定点あたりの報告数は0.6人で、6月の85%、5月の75%、4月の18%まで 減少しました。しかし、COVID-19後は夏前の流行にシフトした感があり、今シーズンも 今後の動向には要注意です。
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が4件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが0件および淋菌感染症 が1件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :2件。〇無菌性髄膜炎:2件。〇マイコプラズマ肺炎:25件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):2件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :2件。地区別では東部3件(185%)、中部2件(123%)、西部1件(82%)、隠岐0件 年代別では70歳以上が1件(54%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.過去5年間の発生推移(2020年7月〜2025年7月:月4週で換算)
新型コロナウイルス感染症報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
RSウイルス感染症報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
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