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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2025年3月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報(3月:第10週から第13週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が3件(雲南圏域1件、出雲圏域1件、大田圏域1件)、梅毒が5件(松江圏域1件、 出雲圏域3件、浜田圏域1件)、侵襲性肺炎球菌感染症が5件(松江圏域2件、出雲圏域1 件、浜田圏域1件、益田圏域1件)、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症が1件(浜田圏域)、百日咳が20件 (松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) :
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇COVID-19 :(15.9)。2月の感染者登録数は12月の3倍まで増加し、ピークを迎えましたが、3月は2 月の60%となり減少傾向がみられています。このまま収束するのを願いたいところです。 罹患年齢層は10代、20代の中・高生から若年成人が特徴で、そのほとんどが極めて軽症 ですが引き続き社会全体で感染拡大防止に努めるべきでしょう。
〇インフルエンザ :(3.8)。報告数は前月比で37%に減少しました。1月のおよそ4.6%、12月のおよそ3.2 %に減少しました。これで2024/2025シーズンのA型インフルエンザは収束する可能性が 高くなりました。しかし、3月に入りこれまで検出されなかったB型(ビクトリア)が検出 されており、引き続き流行には注意すべきです。
〇伝染性紅斑 :(5.5)。3月は2月の感染者登録数の2倍以上に増加し、2019/2020シーズン以来の大流 行です。妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じること があります。保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の 可能性がある女性はできるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。
〇感染性胃腸炎 :(49.4)。2月の感染者登録数は1月の2倍でしたが、3月は更に増加しています。罹患年 齢層は1、2歳が全体の3割を占めており、保育所等での感染拡大によると考えられます。 手洗いの励行等、感染予防の啓発が引き続き必要です。
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が14件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが2件および淋菌感染症 が0件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :1件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:8件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):1件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :23件。地区別では東部1件(4%)、中部15件(65%)、西部7件(30%)、隠岐0件 年代別では70歳以上が16件(70%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.過去5年間の発生推移(2020年3月〜2025年3月:月4週で換算)
新型コロナウイルス感染症報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
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