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県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報(6月:第23週から第26週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が8件(松江圏域2件、雲南圏域1件、出雲圏域2件、大田圏域1件、浜田圏域2 件)、腸管出血性大腸菌感染症が1件(益田圏域)、日本紅斑熱が4件(松江圏域1件、雲 南圏域1件、出雲圏域1件、益田圏域1件)、レジオネラ症が3件(松江圏域2件、隠岐圏域1件)、重症熱性血小板 減少症候群が4件(松江圏域3件、益田圏域1件)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が2件(浜田圏域1件、益田圏 域1件)、侵襲性肺炎球菌感染症が3件(松江圏域1件、益田圏域2件)、水痘(入院例)が2件(松江圏域1件、出雲 圏域1件)、播種性クリプトコックス症が1件(松江圏域)、百日咳が78件(松江圏域17件、雲南圏域16件、出雲 圏域9件、大田圏域20件、浜田圏域10件、益田圏域5件、隠岐圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) :
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
※ 2025年4月7日から現在の感染症発生動向調査に加えて急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが始まりました。
〇急性呼吸器感染症 :(211.1)。報告実数を年齢別で見ると6月4週間は就学前の乳幼児が全体の65%を占め、4
(ARI) 月のサーベイランス開始以降、依然として高い割合で推移しています。この罹患年齢層 は成人に比べ免疫系の未発達、集団生活での子供同士の接触が増え感染のリスクが高ま ることが原因と考えられます。飛沫感染対策としての換気や手洗い・手指消毒、そして マスクの着用を含めた咳エチケット等、基本的な感染対策を行い予防に努めましょう。
〇新型コロナ感染症 :(2.0)。6月の定点あたりの報告数は2.0で4月の28%、3月の12%まで減少し、注目すべ
(COVID-19) きは第25週の定点あたりの報告数が0.3となり令和5年5月8日の5類へ移行後、最小値と なりました。しかし、第26週は0.7まで再び上昇し感染拡大が懸念されます。
〇伝染性紅斑 :(12.8)。6月の定点あたりの報告数は12.8で、2019/2020シーズン以来の大流行となり、 ピークを迎えた5月の8.5と比較すると更に1.5倍に増加しました。今後も注視する必要 があります。妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じる ことがあります。保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊 娠の可能性がある女性はできるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。
〇ヘルパンギーナ :(9.5)。6月の定点あたりの報告数は9.5で、5月の10倍、4月の31倍、3月の95倍まで急 激に増加し、2023年以来の大流行となりました。報告実数を年齢別で見ると6月4週間は 就学前の乳幼児が全体の96%、特に3歳未満が全体の80%を占め、保育所等での感染拡 大によると考えられます。
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が3件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが1件および淋菌感染症 が0件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :0件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:8件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):9件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :3件。地区別では東部0件、中部2件(56%)、西部6件(189%)、隠岐2件(67%) 年代別では70歳以上が2件(63%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.過去5年間の発生推移(2020年6月〜2025年6月:月4週で換算)
新型コロナウイルス感染症報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
RSウイルス感染症報告推移グラフ ヘルパンギーナ報告推移グラフ
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