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県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報(9月:第36週から第39週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が6件(松江圏域1件、出雲圏域1件、大田圏域1件、浜田圏域2件、益田圏域1 件)、腸管出血性大腸菌感染症が39件(松江圏域27件、雲南圏域3件、出雲圏域8件、 益田圏域1件)、日本紅斑熱が8件(松江圏域3件、出雲圏域3件、浜田圏域2件)、レジオネラ症が2件(松江圏域1 件、浜田圏域1件)、梅毒が1件(松江圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が2件(大田圏域1件、益田圏域1件)、百日 咳が36件(松江圏域3件、雲南圏域6件、出雲圏域8件、大田圏域14件、益田圏域5件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
※ 2025年4月7日から現在の感染症発生動向調査に加えて急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが始まりました。
〇急性呼吸器感染症 :(222.5)。報告実数を年齢別で見ると9月の4週間は就学前の乳幼児が全体の89%を占
(ARI) め、4月のサーベイランス開始以降最も高い割合となりました。この罹患年齢層は成人 に比べ免疫系の未発達、集団生活での子供同士の接触が増え感染のリスクが高まること が原因と考えられます。飛沫感染対策としての換気や手洗い・手指消毒、そしてマスク の着用を含めた咳エチケット等、基本的な感染対策を行い予防に努めましょう。
〇新型コロナ感染症 :(33.8)。6月中旬に定点あたりの報告数が0.3人となり令和5年5月8日の5類へ移行後、
(COVID-19) 最小値となっていましたが、7月には定点あたりの報告数が9.0人に急上昇し、更に8月 は30.8人へ増加し、9月も33.8人で微増となっており、更なる感染拡大が懸念されます。 罹患年齢層の報告実数として8月は成人が全体の74%を占めていましたが、9月は55%へ 減少する一方、乳幼児と10歳未満の学童が8月の1.8倍、10代が8月の2倍へと変化してい ます。引き続き社会全体で感染拡大防止に努めるべきでしょう。
〇伝染性紅斑 :(9.0)。2019/2020シーズン以来の大流行となっています。ピーク時と比較すると依然として高 い数値ですが、7月(13.8)、8月(12.2)からは減少傾向がみられます。妊娠中(特に妊娠 初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じることがあります。保育園や学 校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性はでき るだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の報告が3.3人あります。急性出血性結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が2.0人、性器ヘルペスウイルス感染症が0.2人、尖圭コンジローマが0.3人および淋菌感染 症が1.0人の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :0.0人。〇無菌性髄膜炎:0.1人。〇マイコプラズマ肺炎:2.3人。
〇クラミジア肺炎 :0.0人。〇感染性胃腸炎(ロタ):0.0人。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :2.3人。地区別では東部4.0人、中部1.7人、西部3.0人、隠岐0.0人、 年代別では70歳以上が56%を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0.0人。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0.0人。
2.過去5年間の発生推移(2020年9月〜2025年9月:月4週で換算)
新型コロナウイルス感染症報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
ヘルパンギーナ報告推移グラフ 咽頭結膜熱報告推移グラフ
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