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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2025年4月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報(4月:第14週から第17週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が9件(松江圏域1件、出雲圏域3件、浜田圏域4件、益田圏域1件)、腸管出血性 大腸菌感染症が2件(松江圏域1件、隠岐圏域1件)、つつが虫病が1件(雲南圏域)、日 本紅斑熱が2件(松江圏域1件、益田圏域1件)、レジオネラ症が1件(出雲圏域)、SFTSが1件(松江圏域)、劇症型 溶連菌感染症が1件(松江圏域)、梅毒が4件(松江圏域2件、雲南圏域1件、出雲圏域1件)、侵襲性肺炎球菌感染 症が4件(松江圏域1件、出雲圏域1件、浜田圏域2件)、水痘(入院例)が1件(出雲圏域)、百日咳が87件(松江圏 域60件、雲南圏域15件、出雲圏域5件、浜田圏域2件、益田圏域4件、隠岐圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) :
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
※ 2025年4月7日から現在の感染症発生動向調査に加えて急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスが始まりました。
〇急性呼吸器感染症 :(162.8)。4月の報告実数を年齢別で見ると就学前の乳幼児が全体の89%を占め、成人 に比べ免疫系の未発達、集団生活での子供同士の接触が増え感染のリスクが高まること が原因と考えられます。様々な感染経路がありますが、飛沫感染対策として換気や手洗 い・手指消毒、そしてマスクの着用を含めた咳エチケット等、基本的な感染対策を行い 予防に努めましょう。
〇COVID-19 :(7.1)。4月の定点あたり報告数は7.1で、3月の50%、2月の28%まで減少しています。 罹患年齢層は10代、20代の中・高生から若年成人が特徴で、そのほとんどが極めて軽症 ですが引き続き社会全体で感染拡大防止に努めるべきでしょう。
〇インフルエンザ :(1.6)。3月12週以降は定点あたり報告数が1を下回り、4月14週以降の4週間の定点あ たり報告数は0.4?0.5で推移し、これで2024/2025シーズンのA型インフルエンザは終息 する可能性が高くなりました。しかし、3月に検出されたB型(ビクトリア)は4月も検出 されており注意すべきです。
〇RSウイルス感染症 :(3.2)。4月の定点あたり報告数は3.2で、3月と比較し減少傾向にはあります が、1月の2倍、2月の1.2倍になっています。COVID-19後は夏前の流行にシフトした感が ありますが、今シーズンは更に流行のピークが早くなることも懸念され今後の動向には 要注意です。
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の報告が1件あります。急性出血性結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が3件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが0件および淋菌感染症 が1件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎 :1件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:7件。
〇クラミジア肺炎 :0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):2件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :2件。地区別では東部0件(6%)、中部1件(56%)、西部1件(33%)、隠岐0件(6%) 年代別では70歳以上が1件(61%)を占めています。 
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.過去5年間の発生推移(2020年4月〜2025年4月:月4週で換算)
新型コロナウイルス感染症報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
RSウイルス感染症報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
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