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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2017年6月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が11件[3](松江圏域3件、雲南圏域3件、出雲圏域2件[2]、浜田圏域2件、益田圏域1件[1])、日本紅斑熱が2件(出雲圏域1件、益田圏域1件)、レジオネラ症が2件(松江圏域1件、益田圏域1件)、重症熱性血小板減少症候群が3件(松江圏域1件、浜田圏域1件、益田圏域1件)、侵襲性肺炎球菌感染症が2件(出雲圏域)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が2件(松江圏域1件、益田圏域1件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 4月 1,497件 5月 1,422件 6月 1,214件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(0.2)。県内全域の患者報告数は減少しています。松江圏域(0.6)及び出雲圏域(0.2)で散発的な患者発 生報告があります。
○感染性胃腸炎 :(23.1)。県内全域の患者報告数はほぼ横ばいですが、松江圏域(40)、大田圏域(35)及び出雲圏域(21)でやや流行しているほか、隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。手洗いの励行と食品の取扱いに注意しましょう。
○A群溶連菌咽頭炎 :(12.6)。県内全域の患者報告数はほぼ横ばいですが、松江圏域(23)では第23週[8.7]に警報レベル[8.0]を超える流行となっています。出雲圏域(17)、隠岐圏域(14)及び雲南圏域(11)で流行しているほか、各圏域で患者発生報告があります。合併症を来さないよう早期診断と確実な治療が重要です。
○手足口病 :(5.5)。県内全域の患者報告数は増加しています。特に、隠岐圏域(46)では第23週[7.0]、24週[22.0]、25週[21.0]及び26週[8.0]に警報レベル[5.0]を超える流行となっています。雲南圏域(7)では第26週[6.5]に警報レベルを超える流行となっているほか、各圏域で患者発生報告があります。
○流行性耳下腺炎 :(4.0)。県内全域の患者報告数は減少していますが、過去5年間の同期に比べ多い状況が続いています。特に、出雲圏域(9)では第25週[3.0]、第26週[3.0]に注意報レベル[3.0]以上の流行となっています。雲南圏域(8)及び益田圏域(7)でやや流行しているほか、松江圏域(1)で患者発生報告があり注意が必要です。有効な予防方法は予防接種で、現在、任意予防接種として1歳以上で接種することができます。
○咽頭結膜熱 :(1.9)。県内全域の患者報告数はほぼ横ばいです。大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
○ヘルパンギーナ :(0.9)。浜田圏域、益田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
○水痘 :(0.8)。雲南圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります
発生推移グラフ グラフ凡例
A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
6月の急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告はありません。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが3件及び淋菌感染症が6件患者発生報告 があります。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :7件。大田圏域4件、雲南圏域2件及び益田県域1件の患者発生報告があります。
○感染性胃腸炎(ロタ) :12件。浜田圏域6件、松江圏域4件及び出雲圏域2件の患者発生報告があります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :19件。地区別では西部からの報告が15件(79%)を、年代別では70歳以上が13件(68%)を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :中部1件および西部1件の患者発生報告があります。  
2.病原体検出情報(2017年5月〜2017年6月の検出結果)
 インフルエンザは、一部地域でB型(ビクトリア系統・山形系統)が検出されています。咽頭結膜熱からアデノウイルス1型、2型、5型及びパラインフルエンザウイルス3型が検出されています。感染性胃腸炎からA群ロタウイルス、ノロウイルスGT型、GU型、サポウイルス、アデノウイルス1型、2型、5型及びパラインフルエンザウイルス3型などが検出されています。手足口病からコクサッキーウイルスA6型及びエコーウイルス3型が検出されています。ヘルパンギーナからコクサッキーウイルスA6型、パラインフルエンザウイルス3型及びライノウイルスが検出されています。肺・気管支炎からパラインフルエンザウイルス3型、ライノウイルス及びヒトメタニューモウイルスが検出されています。咽頭炎や扁桃炎からアデノウイルス1型、2型、5型、パラインフルエンザウイルス3型、ライノウイルス及びヒトメタニューモウイルス及びコクサッキーウイルスA6型が検出されています。SFTS患者4名からSFTSウイルスが検出されています。
2017年5月から2017年6月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAエコーインフルエンザパラインフルエンザライノヒトメタニューモ A群ロタノロサポSFTSV合計
12563Byam Bvic3AG1G2
インフルエンザ     23  1      6
咽頭結膜熱29     2        13
感染性胃腸炎112    21  7221 19
手足口病   111           12
ヘルパンギーナ   1   11       3
咽頭炎6161    52 2     32
扁桃炎 11     1       3
肺・気管支炎       5 23     10
熱性疾患   1     1      2
SFTS               77
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