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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2016年11月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が6件(松江圏域2件、雲南圏域1件、出雲圏域2件、益田圏域1件)、日本紅斑熱が1件(出雲圏域)、日本脳炎が1件(益田圏域)、アメーバ赤痢が2件(松江圏域1件、大田圏域1件)、後天性免疫不全症候群が1件(松江圏域)、侵襲性肺炎球菌感染症が4件(松江圏域1件、出雲圏域3件)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 9月 1,185件  10月 1,892件  11月 1,927件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(1.0)。松江圏域(2)を中心に、大田圏域を除く各圏域で散発的な患者発生報告があり、A型が医療機関で検出(迅速診断)されています。予防接種、うがい、手洗い、咳エチケット等感染予防を心掛けましょう。
○感染性胃腸炎 :(45.3)。薬事衛生課から冬季の食中毒注意報が発表されています。松江圏域(68)で第44週[20.9]に警報レベル[20.0]を超える流行となっているほか、大田圏域(55)、益田圏域(53)及び雲南圏域(41)を中心に流行しています。 冬季はノロウイルスを中心としたウイルス性食中毒が発生しやすい時期です。手洗いの励行と食品の取扱いに注意しましょう。
〇RSウイルス感染症 :(10.7)。10月下旬第43週をピークに減少傾向ですが、東部及び中部を中心に過去5年間の同期と比べ最大規模の流行となりました。 出雲圏域(22)及び雲南圏域(16)ほか、隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
○A群溶連菌咽頭炎 :(8.1)。県内全域の患者報告数はやや増加しており、松江圏域(15)、雲南圏域(11)及び出雲圏域(8)を中心に各圏域で患者発生報告があります。 合併症を来さないよう早期診断と確実な治療が重要です。
○流行性耳下腺炎 :(4.7)。県内全域の患者報告数は過去5年間の同期に比べ多い状況が続いています。特に、雲南圏域(14)では第45週[3.5]、第46週[3.5]及び第47週[5.5]と注意報レベル[3.0]を超える流行が続いています。 松江圏域(8)で小流行が続いているほか、大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があり、引き続き注意が必要です。
○手足口病 :(3.7)。県内全域の患者報告数は減少していますが、出雲圏域(8)ではやや増加しており、雲南圏域(6)及び松江圏域(4)ほか、大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
○伝染性紅斑 :(2.6)。県内全域の患者報告数は過去5年間の同期に比べ多い状況が続いています。特に、隠岐圏域(16)では第44週[4.0]、第46週[6.0]及び第47週[5.0]と警報レベル[2.0]を超える流行が続いています。 大田圏域(3)で第47週[2.0]に警報レベル[2.0]の流行となっているほか、雲南圏域を除く各圏域で患者発生報告があり、引き続き注意が必要です。
○咽頭結膜熱 :(2.1)。県内全域の患者報告数はやや増加しています。出雲圏域(5)、松江圏域(3)、浜田圏域(1)及び益田圏域(1)で患者発生報告があります。
〇水痘 :(1.6)。県内全域の患者報告数はやや増加しています。松江圏域(3)、出雲圏域(2)及び益田圏域(2)ほか、大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が2件(松江圏域1件及び出雲圏域1件)の患者発生報告があります。手洗い等感染予防を心掛けましょう。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が11件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジローマが3件及び淋菌感染症が1件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○無菌性髄膜炎 :3件(4週換算)。松江圏域2件及び出雲圏域1件の患者発生報告があります。
○マイコプラズマ肺炎 :13件(4週換算)。10月に比べ減少しましたが、雲南圏域では7件と患者報告数の多い状態が続いています。
○感染性胃腸炎(ロタ) :4件(4週換算)。大田圏域2件及び隠岐圏域2件の患者発生報告があります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :23件。2015年の月平均患者発生報告数25.7件とほぼ同等の患者発生報告があり、70歳以上が17件(74%)を占めています。
2.病原体検出情報(2016年10月〜2016年11月までの検出結果)
 インフルエンザは、8月に中部でA香港型が検出されて以降、11月には県内全域で検出されています。 咽頭結膜熱は、アデノウイルス3型が主に検出されています。感染性胃腸炎は、ノロウイルスGUが主に検出されています。 咽頭炎及び肺・気管支炎は、RSウイルス、ライノウイルス及びアデノウイルス2型が検出されています。
2016年10月から2016年11月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーインフルエンザRSライノ ヒトメタニューモ腸管アデノノロサポ合 計
123263 618AH3GTGU
インフルエンザ         13       13
咽頭結膜熱32922            18
感染性胃腸炎   1   1     1319126
手足口病1   5            6
ヘルパンギーナ    1            1
咽頭炎 2  1 1   31     8
肺・気管支炎 3   2    541  1 16
熱性疾患           1     1
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