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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2016年2月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が10件(松江圏域3件、出雲圏域2件、浜田圏域2件、隠岐圏域3件)、アメーバ赤痢が1件(大田 圏域)、急性脳炎(インフルエンザウイルスB型)が1件(松江圏域)、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(出 雲圏域)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(雲南圏域)、後天性免疫不全症候群が1件(出雲圏 域)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(雲南圏域)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が1件(松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 12月 1,612件 1月 2,039件 2月 4,830件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(74.3)。第5週[12.0]に注意報レベル[10.0]を超えた後、さらに増加しています。特に、雲南圏域では第7週 [49.3]及び第8週[46.0]に、出雲圏域では第8週[34.4]に各々警報レベル[30.0]を超える流行となっています。 なお、隠岐圏域では第4週[36.0]に警報レベル[30.0]を超える流行となった後、第8週[8.5]には警報解除レベ ル[10.0]以下に減少しています。
○RSウイルス感染症 :(2.0)。全県では12月上旬をピークに減少していますが、出雲圏域(6)でやや流行が続いています。
○咽頭結膜熱 :(4.4)。出雲圏域(14)では2015年12月上旬第50週[3.0]に警報レベル[3.0]の流行となって以降、警報解除レ ベル[1.0]を超える流行が続いています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(17.9)。2015年8月以降増加傾向が続いています。特に、松江圏域(28)、出雲圏域(28)及び雲南圏域(24)で 増加しており、出雲圏域では第5週[8.6]に、松江圏域では第8週[8.9]に警報レベル[8.0]を超える流行となっ ています。全国的にも患者報告数の多い状態が続いています。
○感染性胃腸炎 :(54.0)。県内全域で増加し、第7週[16.4]には全国でトップクラスの流行となっています。特に、松江圏域 (101)では第5週[21.9]、第7週[29.9]及び第8週[29.9]に警報レベル(20.0)を超える流行となっています。 また、隠岐圏域も第7週[27.0]に警報レベルを超える流行となっています。
○水痘 :(0.8)。2014年10月から幼児の定期予防接種がスタートしています。過去5年間の同期(平均4.6)と比べ少な い状況です。
○伝染性紅斑 :(1.5)。11月以降漸増しています。出雲県域(3)、雲南県域(3)、松江圏域(2)及び浜田圏域(1)で患者発生報 告があります。全国的に2015年は過去10年間で最大の流行となっています。
○流行性耳下腺炎 :(2.9)。9月中旬から漸増し、益田圏域(10)、浜田圏域(4)、松江圏域(3)及び大田圏域(1)で患者発生報告が 続いています。全国的にも増加傾向が続いており、流行年となることが懸念されます。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が6件(出雲圏域5件、松江圏域1件)の患者発生報告があります。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が14件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が6件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :13件。11月以降漸増していましたが、1月に比べ減少しています。
○感染性胃腸炎(ロタ) :30件。増加しており、出雲圏域21件、益田圏域6件、松江圏域2件及び浜田圏域1件の患者発生報告があります。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :32件。2015年の月平均患者発生報告数25.7件と比較し、多い状況です。
2.病原体検出情報(2016年1月〜2016年2月までの検出結果)
 インフルエンザウイルスは、今シーズン、A2009型、A香港型、B型(山形系統、ビクトリア系統)が検出されており、患者報告が増加 した第5週以降はA2009型及びB型(山形系統、ビクトリア系統)が多数検出されています。感染性胃腸炎からは1月まではノロウイル スGUが高率に検出されていましたが、2月はノロウイルスGUとA群ロタウイルスが同程度検出されているほか、サポウイルス、アスト ロウイルスが散発的に検出されています。東部の咽頭結膜熱からアデノウイルス2型、3型、5型が検出されています。肺・気管支炎 からはRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ライノウイルス等が検出されています。
2016年1月から2016年2月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーBインフルエンザRSライノ ヒトメタニューモA群ロタノロサポアストロ合 計
23523AH1 AH3ByamBvicAGU
インフルエンザ     2541311        53
咽頭結膜熱132              6
感染性胃腸炎 3 2         11183239
咽頭炎     1    1      2
肺・気管支炎 1 2      312    9
熱性疾患            1    1
無菌性髄膜炎    1            1
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