1.県内感染症情報
  1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
  腸管出血性大腸菌感染症が2件(O157:出雲圏域)、後天性免疫不全症候群が1件[無症状
 病原体保有者] (松江圏域)、日本紅斑熱が2件(出雲圏域)、結核が18件[うち無症状病原体
 保有者6件] (松江圏域8件、雲南圏域1件、出雲圏域2件、大田圏域4件、浜田圏域1件、益田圏域2件)報告されています。
 
 
 *定点からの報告患者数:8月1,115件(4週換算)、9月 1,414件、10月1,048件、
  2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○RSウイルス感染症
 :8月よりの累積は東部36名、中部37名、西部5名、計78名です。過去の10月までの最多は2008年の
 計20名であり、早期から患者が増加しています。
 
 ○インフルエンザ
 :県内の報告はありませんが、鳥取県と山口県では流行レベル以下ながら39週より報告が続いています。
 
 ○水痘
 :(4.4)。流行期に向かい松江圏域(6)に続き出雲圏域(8)でも増えてきました。
 
 ○感染性胃腸炎
 :(17.4)。雲南圏域(27)、大田圏域(24)、益田圏域(20)で流行し始めました。
 
 ○伝染性紅斑
 :(1.5)。各圏域で発生が続き、前月同様に益田圏域(4)と松江圏域(3)でやや多かったです。
 
 ○手足口病
 :(10.7)。終息しつつありますが、なお例年同期よりかなり多くあります(特に隠岐(18)、出雲、益
 田圏域の報告が多いです)。
 
 
  3)眼科定点報告
  流行性角結膜炎の患者報告が2件ありました。
 
 
  4)性感染症報告
  性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、淋菌感染症が5件の患者報告がありました。
 
 
  5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
 :出雲圏域で成人1件の報告がありました。本年の累計は乳児3件、成人9件です。
 
 ○マイコプラズマ肺炎
 :本年の累計は83件(雲南15件、出雲8件、大田17件、浜田43件)です。全国的にここ10年で最
 大の流行が更に拡大しています。全国の報告では5歳未満が37%を占めています。
 
  2.病原体検出情報(10月までの検出結果)
  10月にはいり、肺・気管支炎および熱性疾患からRSウイルス、感染性胃腸炎からノロウイルスG2型の検出数が増加し
 ました。手足口病からはコクサッキーウイルスA10、A16型が検出されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 | ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | パレコ | ヒトメタニューモ | ライノ | ノロウイルス | RS | 合計 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 型 | 2 | 6 | 6 | 10 | 16 | 4 | 3 | 1 | G1 | G2 | ||||
| 咽頭結膜熱 | 1 | 1 | ||||||||||||
| 感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 11 | 14 | |||||||||
| 手足口病 | 5 | 3 | 24 | 1 | 33 | |||||||||
| ヘルパンギーナ | 1 | 8 | 9 | |||||||||||
| 肺・気管支炎 | 4 | 1 | 5 | |||||||||||
| 熱性疾患 | 4 | 6 | 3 | 13 | ||||||||||
| 無菌性髄膜炎 | 1 | 3 | 4 | |||||||||||
| 咽頭炎・扁頭炎 | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 | |||||||||







