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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2011年6月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が26件(松江圏域1件、雲南圏域20件、出雲圏域3件、大 田圏域2件)、日本紅斑熱が2件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(益田圏域)、結核が 22件(松江圏域3件、雲南圏域1件、出雲圏域2件、浜田圏域4件、益田圏域7件、大田圏域5件)報告されています。
*定点からの報告患者数:4月2,654件、5月1,529件、6月2,282件(4週換算)
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○手足口病 :(43.4)。隠岐圏域を除く地域で発生し、本年の累計は1,369件と、2003年(1,651件)の大流行 に迫っています。松江圏域(58)は月後半に急増し26週[34]が特に多く、出雲圏域(69)は24週 [21]、雲南圏域(50)、大田圏域(32)は25週[18と15]にピークとなりました。1〜2歳が64%を占 めますが10代や成人にも発生しています。近畿以西で大流行していますが、本県の流行は 特に早く始まりました。
○ヘルパンギーナ :(3.9)。松江圏域(8)で23週より漸増してきました。中部(3)からは20週より報告があります が横這いです。
○伝染性紅斑 :(4.1)。中部(9)で横這いの流行が続き、東部(4)で漸増してきました。
○流行性耳下腺炎 :(4.2)。大田圏域(15)の大流行は縮小しつつあり、東部(5)中部(4)は小流行が続いています。
○咽頭結膜熱 :(4.6)。松江圏域(7)の流行は17週をピークに漸減しつつあります。
○インフルエンザ :(0.9)。益田圏域のみ終息が遅かったですが、25週[0.8]に1.0未満になりました。
発生推移グラフ グラフ凡例
手足口病報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が5件ありました。夏に多発する疾患ですので手洗いの励行、タオルを共有しないな ど2次感染予防をしましょう。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が6件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が8件で した。過去10年間を通して報告患者数に大きな増減はなく、また、患者の年齢層も性活動の活発な20代から40代が 多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :浜田圏域で流行し14件(小児9件、15歳以上5件)の報告がありました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :8件。6件以上だったのは2008年6月の10件以来です。
○薬剤耐性アシネトバクター感染症 :本年2月の調査開始以来、報告はありません。
2.病原体検出情報(6月までの検出結果)
 手足口病、ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルスA6型が高頻度に検出されています。また、エコーウイル ス3型が東部、中部地区で流行しています。ヒトメタニューモウイルスが西部地区の熱性疾患から検出されています。 第25週に益田圏域で発生のあったインフルエンザの集団発生からインフルエンザウイルスB型が検出されました。
2011年4月 から 2011年6月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAエコーヒトメタニューモライノA群ロタノロウイルスサポウイルスムンプスインフルエンザ合計
2363G2A香港B
インフルエンザ     1    18928
咽頭結膜熱11          2
感染性胃腸炎 1 3 12115   32
手足口病  233        26
ヘルパンギーナ  31        4
流行性耳下腺炎         1  1
肺・気管支炎          1 1
熱性疾患   32       5
咽頭炎・扁頭炎1           1
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