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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2010年6月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が5件(松江圏域3件、出雲圏域2件)、後天性免疫不全 症候群が2件(松江圏域1件、出雲圏域1件)、つつが虫病が1件(出雲圏域)、日本紅 斑熱が1件(出雲圏域)、破傷風が1件(出雲圏域)、マラリアが1件(出雲圏域)、結 核が15件(松江圏域3件、雲南圏域1件、出雲圏域5件、大田圏域5件、隠岐圏域1件)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
定点からの報告患者数の月間合計は 4月1,660件 5月1,587件 6月1,518件(4週換算)
○感染性胃腸炎 :(33.2)。 1月のピークの5割弱程度の報告数になりましたが、過去5年の同時期で最多と なっています。浜田及び益田圏域を除く地域で依然報告が多いです。
○水痘 :(9.1)。浜田及び益田及び隠岐圏域を除く地域で報告数が多いです。過去5年同時期で最多 となっています。(昨年6月の1.3倍)
○手足口病 :(7.4)。 松江圏域(13)出雲圏域(10)で流行し、隠岐圏域(6)でも流行してきています。 全国と同様に過去5年の中、6月としては特に多くなっています。
○A群溶連菌感染症 :(5.3)。西部を除く地域で報告が多いです。隠岐圏域(10)で流行が続いています。
○流行性耳下腺炎 :(4.4)。 全県的に漸増し、特に東部(8)で流行してきました。中部(4)浜田(3)も報告が 多いです。全国的には過去10年の中で、報告数が上位の年になってきています。
○百日咳 :2件。 東部で5歳未満1件、出雲で成人1件の報告がありました。全国的に成人では2008 年の大流行に迫りつつあります。
○RSウイルス感染症 :8件。中部で7件(第22週に6件)、西部で1件の報告がありました。
○インフルエンザ :第24、25週に大田圏域で13件の報告がありました。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ 手足口病報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜炎は患者報告がありませんでした。流行性角結膜炎は松江と出雲圏域で少数の患者報告があり、 今後夏季に向かい流行期となりますので動向に注意して下さい。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が19件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが2件、淋菌感染症が2 件で、ここ数年患者報告数に大きな増減は起こっていません。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域で2件(共に60歳以上)の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で4件(10歳未満の小児3件、成人1件)の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :35件。本年は、例年の15%減の報告数で推移しています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :5件。この中、10歳未満が4件でした。
2.病原体検出情報(6月までの検出結果)
 感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス等の多種類のウイルスが、手足口病からは主にエンテロウイルス71型が 検出されています。
2010年4月 から 2010年6月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAポリオエンテロ腸管アデノA群ロタノロウイルスサポインフルエンザライノ カンピロバクター合計
2565171G1G2A香港
感染性胃腸炎1 1 12326151  142
手足口病   1 9        10
インフルエンザ           6  6
ヘルパンギーナ 1 2          3
咽頭炎            5 5
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