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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2007年3月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 今月の報告はありませんでした。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 1月が1,725件、2月が2,881件、3月が4,972件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(96.7)。隠岐を除く全県で第12週をピークとする流行となりました。今シーズンの今までの報告数は 計5,293件で今のところ中規模の流行です。東部(134)、中部(101)、西部(72)と東部の流行が 大きくなっています。2001年も11週にピークがありましたが非常に小規模な流行の年でした。
○感染性胃腸炎 :(34)。例年並みの報告数で、東部(50)、中部(37)、西部(19)、隠岐(22)であり、東・中部で多くなって います。今月は東部と浜田圏域・益田圏域で増加し、全県でやや増加しました。
○水痘 :(7.6)。各地で減少し平年並みになりましたが、浜田圏域でやや増加傾向です。
○A群溶連菌咽頭炎 :(6.7)。雲南圏域で流行が続いています。松江圏域もやや多くなっています。
○流行性耳下腺炎 :(3.0)。昨年10月以降、減少し大流行はおさまりました。昨年3月に比べ約30%程度に減少しています。
○麻しん :大田圏域で第11週に3歳児1件の報告がありました。
○RSウイルス感染症 :益田圏域で第10週に1件、出雲圏域で第12,13週に4件の報告がありました。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月は急性出血性結膜熱が松江、出雲圏域で各々1名の患者報告があり、今後夏に向かい流行すると思われます。 流行性角結膜炎はの患者報告はありませんでした。
4)性感染症報告
 性器クラミジアが6件、性器ヘルペスウイルス感染症は報告はなく、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が6件で、 患者の年齢層は20代から40代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域で乳児例1件が報告されました。1月以降で出雲圏域5件、雲南圏域1件、隠 岐圏域1件になりました。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :49件。1月以降で小児2件、20,30歳代各1件、40歳代7件、50歳代13件の報 告があります。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :13件。昨年12月以降、10件代の報告となりやや増加しています。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
 インフルエンザからは主にA香港型が分離されている他、ソ連型、B型ウイルスも分離されています。咽頭結 膜熱からはアデノウイルス1,3,5型が、また、感染性胃腸炎からはA群ロタウイルス、腸管アデノウイルス、ノ ロウイルス(GII)、アストロウイルスと多種類のウイルスが検出されています。
2007年1月 から 2007年3月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーBエンテロインフルエンザ腸管アデノA群ロタNVSVアストロ病原性大腸菌合計
123562471Aソ連A香港BGIGII
感染性胃腸炎 1  111    43111213157
咽頭結膜熱1 11              3
手足口病       1          1
熱性疾患 1                1
咽頭炎・扁桃炎      1  1        2
インフルエンザ   1  1 98027       118
島根県感染症情報センター