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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2006年12月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(松江圏域)、ウイルス性肝炎が1件(出雲圏域)、 劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1件(松江圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は 10月が1,231件、11月が2,285件、12月が2,350件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :3件。第50週に雲南圏域で2件、第52週に浜田圏域で1件報告がありました。
○感染性胃腸炎 :(53)。全体では46週をピークに漸減している。隠岐圏域(172)で特に大きく流行してお り、松江圏域では半減したもののなお多く、大田圏域以東で多く報告があります。
○水痘 :(18)。松江圏域(28)、隠岐圏域(24)、大田圏域(18)ほか、各地で急増し、全国的にも最 も大きな流行となっています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(8.7)。47週より流行が続いています。松江圏域、出雲圏域、隠岐圏域で多くなっています。
○流行性耳下腺炎 :(6.8)。漸減していますが、全国的みても島根県の流行は大きく、隠岐圏域(22)では大 流行が続いています。
○RSウイルス感染症 :77件。49週の14件から、52週の30件へと急増しました。特に東部では52週に21件の報告がありました。
発生推移グラフ グラフ凡例
感染性胃腸炎報告推移グラフ A群溶連菌咽頭炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 今月は流行性角結膜炎の患者が3名報告されましたが、急性出血性結膜熱の患者報告はありませんでした。ま た、両疾患とも今年は大きな流行は起きませんでした。
4)性感染症報告
 今月の性感染症の報告患者数は性器クラミジア感染症が4件、淋菌感染症が3件、性器ヘルペスウイルス感染症 が2件、尖圭コンジローマが0件でした。今年は例年と比較して性感染症の患者報告数が減少しています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域から60歳以上の1件が報告されました。
○マイコプラズマ肺炎 :3件。中部から2件、隠岐圏域から1件が報告されました。本年の累計は50件です。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :34件。本年の累計は482件(2005件562件、2004年621件)です。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :11件。本年の累計は101件(2005件172件、2004年216件)です。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
 感染性胃腸炎はノロウイルス(G2)が多数検出され、県内全域で流行しました。咽頭結膜熱からアデノウイルス1型、 2型、3型が、手足口病、発疹症からエンテロウイルス71型が、無菌性髄膜炎からエコーウイルス30型、エンテロ ウイルス71型が分離されています。
2006年10月 から 2006年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーBエコーエンテロ腸管アデノNVSV病原性大腸菌カンピロバクター合計
123593071G1G2EPEC
感染性胃腸炎 2    1214011 48
咽頭結膜熱121          4
手足口病      3      3
ヘルパンギーナ   1         1
発疹症      1      1
咽頭炎・扁桃炎 1           1
無菌性髄膜炎     21      3
熱性疾患    1        1
島根県感染症情報センター