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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2006年4月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が1件(出雲圏域)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症 が1件(出雲圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は2月が4,845件、 3月が1,998件、3月が1,307件、でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(0.3)。雲南でも14週には終息し全県でごく散発的な報告となっています。
○感染性胃腸炎 :(27)。全体には1月以降漸減しているが、東部と西部で16週より増加し出しています。松 江圏域で多く報告がありました。
○流行性耳下腺炎 :(5.7)。各地で減少し、1〜3月の半数近くになりました。それでも1996(H8)年の年間2,471 件の大流行に次いで大きな流行であった2002(H14)年の4月より多い報告数です。
○水痘 :(5.9)。隠岐圏域(13)で流行が大きくなりましたが、他地域は前月と同様の流行規模でした。
○伝染性紅斑 :(4.1)。昨年夏より多発傾向があったが、11月より一段と流行が拡大しています。雲南圏 域(10)、益田圏域(8)、松江圏域、出雲圏域からの報告が多くなっています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.3)。松江圏域、益田圏域で多く、出雲圏域の報告も増加しました。1月より全国的に 多発しており、島根県でもここ10年で最多の報告となっています。
○咽頭結膜熱 :(4.6)。出雲圏域(11)は前月にくらべ半減しましたが、夏期以上の流行が続いています。 松江圏域、雲南圏域の報告も多くなっています。
○RSウイルス感染症 :2月、3月と散発的でしたが、出雲圏域から12件の報告がありました。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は昨年夏に浜田圏域で流行して現在はほ ぼ終息しましたが、今月は松江圏域で少数の患者報告がありました。
4)性感染症報告
 3月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが11件、淋菌感染症が5件で、性器ヘルペスウイルス感染症と 尖圭コンジローマの各々1件報告がありました。これら感染症は年間を通してほぼ横這い状態が続いていますが、 夏季に多少増加する傾向がありますので注意が必要です。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :出雲圏域で2件報告されました。全国的には集計対象が異型肺炎より改められた1999 (H11)年以降で最高の流行となっています。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :24件。2002年11月以来の20件代の報告となりました。70歳以上が21件あります。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :10件の報告がありました。
2.病原体検出情報(4月までの検出結果)
  4月に入ってインフルエンザの流行はほぼ終息し、ウイルスも分離されなくなりました。感染性胃腸炎から はA群ロタウイルス、ノロウイルス(GU)が主に検出されています。
2006年2月 から 2006年4月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコインフルエンザ腸管アデノA群ロタノロSV病原性大腸菌カンピロバクター合計
23516259Aソ連A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎           126151  34
インフルエンザ  1  1  4431       50
咽頭結膜熱11      1         3
手足口病   1              1
発しん症      1           1
扁頭炎       1          1
島根県感染症情報センター