保環研動向調査トップトピックス疾患別カレンダー2005年第30週(7月第4週)グラフ一覧
島根県感染症情報(週報) 2005年 第30週 (7/25〜7/31)
県内情報(概況)島根県定点報告数全国定点報告数全数把握疾患(全国)リンク⇒IDWR
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1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症(O157)が21件(雲南圏域20件、浜田圏域1件)、 ツツガムシ病が1件(出雲圏域)、日本紅斑熱が2件(出雲圏域)、急性脳炎が 1件(出雲圏域)報告されています。
2)定点報告5類感染症
○ヘルパンギーナ :全国では大きな流行となっています。島根県では東・中部で流行していますが、西部は小流 行に留まっています。
○手足口病 :全県で流行していて、主に1〜4歳の幼児が罹患しています。
○咽頭結膜熱 :全県で8名の報告がありました。報告数は少ないですが数週間横這い状態が続いています。 夏季、プールを介して流行しますので今後注意が必要です。
○流行性耳下腺炎 :全県で30名の報告がありました。主に松江・浜田圏域で流行しています。
○流行性角結膜炎 :西部で増加しており、流行しています。
3)主な病原体の分離状況
 雲南市の社会福祉施設で発生したO157感染症は患者16名:O157(VT1)1名、O157(VT1,2)15名、無症状保菌者 7名:O157(VT1,2)と大規模な発生となりました。
 無菌性髄膜炎からは、エコー6型ウイルスが、手足口病からはコクサッキーA16型ウイルスが分離されています。
主な感染症の流行状況
疾患名 全県 東部 中部 西部
咽頭結膜熱 横這 横這 横這 × 横這
水 痘 横這 横這 横這 横這
ヘルパンギーナ 横這 横這 増加 横這
手足口病 横這 減少 横這 増加
流行性耳下腺炎 横這 増加 横這 横這
流行性角結膜炎 横這 報告なし × 報告なし × 横這

記号の説明
◎:流行、○:やや流行
△:散発、×:患者発生なし

過去4週の流行の推移
急増:急増 増加:増加傾向
急減:急減 減少:減少傾向
横這:横這 報告なし:報告なし

咽頭結膜熱発生推移グラフ 水 ヘルパンギーナ発生推移グラフ
手足口病発生推移グラフ 流行性耳下腺炎発生推移グラフ 流行性角結膜炎発生推移グラフ
凡例
 推移グラフ一覧