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島根県感染症情報(月報) 2005年12月(12/5〜1/1)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 ウイルス性肝炎が1件(出雲圏域)、梅毒が1件(出雲圏域)、A型肝炎が1件(出雲 圏域)報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は8月が867件、9月が773件、10月が762件 でした(4週換算)。
○インフルエンザ :(2.1)。12月末の第52週には浜田圏域[5.1]、益田圏域[3.6]、雲南圏域[1.7]、出雲圏域[1.3] で流行が始まり、他の全地域でも患者の報告がありました。[ ]は52週の定点当り報告数。
○感染性胃腸炎 :(60.7)。初旬より全県で大流行し、2004年4月(45)、2005年1月(67)に匹敵する流行でした。 特に松江圏域(89)では爆発的で、出雲圏域(68)、大田圏域(66)でも多くの報告がありました。
○水痘 :(12)。11月より同規模の流行が続いていますが、益田圏域(22)では報告が倍増しました。
○流行性耳下腺炎 :(7.4)。漸増しており例年を上回る流行となっています。特に松江圏域(15)で多くなって います。また、鳥取県で大流行となっています。
○A群溶連菌咽頭炎 :(4.0)。11月より多発していますが、益田圏域(10)で倍増し、松江圏域(5)でも多い報告でした。
○咽頭結膜熱 :(4.2)。11月と同様に出雲圏域(13)と浜田圏域(8)で流行が続いています。全国的に冬期と しては最大規模で流行していますが、島根県は特に多くなっています。
○伝染性紅斑 :(3.7)。島根県で特徴的に多発しています。雲南圏域(17)で急増し、松江圏域(5)でも多く なっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 水痘報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 急性出血性結膜熱は患者報告はありませんでした。流行性角結膜炎は今年夏に浜田圏域で数週間にわたり 小規模な流行が続いていましたが、9月以降は減少しています。
4)性感染症報告
 12月の性感染症の患者報告数は性器クラミジアが12件、性器ヘルペスウイルス感染症が3件、尖圭コンジロー マが2件、淋菌感染症が9件で、これら感染症は2003年から横這い状態が続いています。また、患者の年齢層は10 代から40代の性行動が活発な年齢層が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :2件(出雲圏域、小児)。本年の累計は16件(昨年は24件)と少なくなっています。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :45件。本年の累計は562件で、昨年(621件)の9割でした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :16件。本年の累計は172件で、昨年(244件)の7割でした。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :1件。本年の累計は13件で、昨年(6件)の2倍を超えました。
2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
 感染性胃腸炎からはノロウイルスG2型が10月から継続して検出されています。インフルエンザはまだ大規模な 流行はしていませんが、患者からA香港型が検出されています。
2005年10月 から 2005年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBパレコインフルエンザ腸管アデノノロ腸炎ビブリオ病原性大腸菌カンピロバクター合計
3561624A香港BG1G2EPEC
感染性胃腸炎1   11   1128--235
インフルエンザ       3-      3
咽頭結膜熱2              2
手足口病 1 2           3
ヘルパンギーナ  1            1
熱性疾患     2         2
発疹症    1          1