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島根県感染症情報(月報) 2005年1月(1/3〜1/30)
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 細菌性赤痢が1件(浜田圏域)、腸管出血性大腸菌感染症が11件(隠岐圏域)、 アメーバ赤痢が1件(松江圏域)、急性脳炎が2件(松江圏域1件、浜田圏域1件) 報告されています。
2)インフルエンザおよび小児科定点報告
報告患者数の月間合計は、11月922件、12月1398件、1月2,398件(昨年の1月の報告件数は5,429件)と急増しました。
○インフルエンザ :(8.4)。益田・隠岐圏域を除く各地で中旬より流行が拡大しました。大田圏域(19)と松江 圏域(13)で特に多くなっています。定点当りの報告数が1.0を超えたのは第3週で、例年よ り遅くなっています。
○感染性胃腸炎 :(67)。昨年4月(45)をしのぐ大流行となりました。大田圏域(91)、松江圏域(90)で特に多 く、益田圏域(17)では少ない報告でした。
○水痘 :(8.9)。前月と同規模の流行が続いています。大田・浜田圏域でやや多く報告されました。
○手足口病 :(3.9)。益田圏域(9)でやや増加したのみで、県全体では前月より半減しました。
○麻しん :松江圏域から1件(1歳児)報告されています。
発生推移グラフ
グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 本年は目立った流行はみられていません。流行性角結膜炎が浜田圏域で4例報告されました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症は20代を中心に18例、淋菌感染症は30代を中心に9例報告されています。性器ヘルペスウ イルス感染症も4例報告されています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲圏域から乳児と5歳未満児の2件の報告がありました。
○無菌性髄膜炎 :松江圏域から5歳未満児と10歳未満児の2件の報告がありました。
○マイコプラズマ肺炎 :松江圏域から1件、出雲圏域から2件の報告がありました。
○メチシリン耐性黄色ブ球菌感染症 :52件。70歳以上が73%を占めました。昨年は10月を除き月48〜60件の報告でした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :16件。やや増加したが昨年7月以降比較的少ない。
2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
 1月に入り、ノロウイルスGIIによる感染性胃腸炎の報告の急増とともに、集団感染事例も多数報告されました。 手足口症は1月にも流行し、コクサッキーA6,16が分離されてました。インフルエンザからはB型が分離され、1月 にはA型は分離されませんでした。
2004年11月 から 2005年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーパレコインフルエンザNVSVA群ロタカンピロバクター大腸菌合計
1256161562530A香港BG2EPEC
感染性胃腸炎        2 3  14361635
インフルエンザ 2       1  17     20
手足口病  155             11
ヘルパンギーナ   5              5
無菌性髄膜炎       3          3
発疹症   1              1
熱性疾患 21 1 1           5
咽頭炎・扁頭炎3212 13     1     13