1類感染症： 報告なし
2類感染症： 細菌性赤痢4例(推定感染地域：国内2例、インド1例、インドネシア1例)
3類感染症： 腸管出血性大腸菌感染症89例(うち有症者53例)最多報告は鹿児島県12例(すべて保育園におけるO111 VT1の集団発生)、血清型・毒素型はO157VT1・VT2(25例)、O157VT2(21例)、O26VT1(14例)、その他(29例)
4類感染症： アメーバ赤痢4例(推定感染地域：いずれも国内)、オウム病1例(推定感染源：インコ)、ジアルジア症1 例(推定感染地域：国内)、ツツガムシ病1例、日本紅斑熱1例(島根県)、梅毒5例(早期顕症2例、晩期顕症1例、 先天梅毒1例、無症候1例)、破傷風1例(92歳)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(菌検出検体：胆汁.遺伝 子型：不明)、マラリア1例(三日熱推定感染地域：インド)、レジオネラ症3例、
急性ウイルス性肝炎4例｛B型1例(推定感染経路：性的接触)、C型1例(推定感染経路：針刺し事故)、E型1例( 推定感染地域：中国)、サイトメガロウイルス1例｝、
後天性免疫不全症候群12例｛AIDS3例、無症候7例、その他2例、推定感染経路：性的接触11例(異性間3例、同 性間6例、異性間/同性間2例)、不明1例、推定感染地域：国内10例、タイ1例、不明1例｝、(補)他に、ライム 病1例の報告があったが、報告基準を満たさず削除予定

　咽頭結膜熱の定点当たり報告数は大きく増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、また過去10年 間と比較して本年16週以降最高の値で推移している。都道府県別では大分県(2.4)、福井県(1.5)、富山県(1.3)、 福岡県(1.3)が多い。マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加して0.22で、過去4年間と比較してかな り多く、都道府県別では岡山県(1.6)、岩手県(1.1)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数 は微減したが、過去5年間の同時期と比較してやや多く、都道府県別では宮崎県(3.1)、山形県(2.9)が多い。 手足口病の定点当たり報告数は増加し、都道府県別では広島県(24.1)が非常に多く、次いで山口県(11.1)、 島根県(9.3)、静岡県(8.9)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は前週と同値で、都道府県別では北海道 (1.1)、長野県(1.0)、宮城県(0.8)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は大きく増加し、都道府県別 では宮城県(14.4)、山形県(10.4)、三重県(10.4)が多い。麻疹(成人麻疹を除く)の定点当たり報告数は前週 と同値で、都道府県別では和歌山県(0.5)が多い。急性出血性結膜炎の定点当たり報告数は微増して0.05で、 都道府県別では依然として宮崎県(2.0)が多い。流行性角結膜炎の定点当たり報告数は増加して1.20で、都道 府県別では熊本県(5.9)、岡山県(4.4)、愛媛県(3.7)が多い。無菌性髄膜炎の定点当たり報告数は増加して0.21 で、都道府県別では広島県(1.1)、神奈川県(1.0)、滋賀県(0.9)が多い。