保環研動向調査トップケイタイカレンダー |2003年第29週(7月第3週) |グラフ一覧
島根県感染症情報(週報) 2003年 第29週 (7/14〜7/20)
県内情報(概況) |定点報告患者数全国発生情報全数把握疾患(全国)
県内感染症情報(概況).
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
 今週の報告はありませんでした。
2)定点報告4類感染症
○手足口病 :大きく流行していますが、各地区とも前週より報告数が減少し、流行のピークを越えたようです。
○咽頭結膜熱 :流行には至っていませんが、松江・出雲圏域から3例が報告されています。夏場にかけて 地域的に流行がみられますのでご注意ください。
○ヘルパンギーナ :全体の報告数は134名で、前週とほぼ同数が報告されています。地区別には松江。出雲圏 域で減少し、県西部で増加傾向にあり、さらに隠岐でも報告がみられるようになっています。
○感染性胃腸炎 :増減を繰り返して発生がみられ、地区別では雲南・大田圏域で定点医療機関当りの報 告数が多くなっています。
○水痘 :患者発生数が最も少なくなる9月に向かって減少傾向にあります。
3)主な病原体の分離状況
 手足口病からエンテロウイルス71型が検出されています。このウイルスは2000年に流行し、3〜4年周期で流 行を繰り返しています。髄膜炎を併発しますので注意が必要です。 ヘルパンギーナは、コクサッキーA10型を中心に流行していますが、A4、A12型も分離されています。
主な感染症の流行状況
疾患名 全県 東部 中部 西部
咽頭結膜熱 減少 横這 × 横這 減少 ×
感染性胃腸炎 横這 横這 横這 横這
水痘 横這 横這 横這 横這
手足口病 増加 増加 増加 増加
ヘルパンギーナ 増加 減少 減少 急増
流行性角結膜炎 減少 × 報告なし × 減少 × 横這 ×

記号の説明
◎:流行、○:やや流行
△:散発、×:患者発生なし

過去4週の流行の推移
急増:急増 増加:増加傾向
急減:急減 減少:減少傾向
横這:横這 報告なし:報告なし
咽頭結膜熱発生推移グラフ 感染性胃腸炎発生推移グラフ 水痘発生推移グラフ
手足口病発生推移グラフ ヘルパンギーナ発生推移グラフ 流行性角結膜炎発生推移グラフ
凡例
 推移グラフ一覧