トップページカレンダー |8月_月報 |グラフ一覧(最新)

島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
TEL:0852-36-8188
FAX:0852-36-8356

 島根県感染症情報(月報) 2001年8月(7/30〜9/2)

県内情報 |週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
      3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が46件(松江7件、雲南4件、出雲 6件、浜田29件)ありました。腸管出血性大腸菌感染症が多発しています。肉の調理は中まで十分に加熱して 行い、肉・レバー等の生食は避けましょう。調理の前には手洗いを十分にして、衛生管理に注意してください。

2)インフルエンザおよび小児科定点報告
     ○ヘルパンギーナ :出雲と松江圏域でも衰退し、月末には散発的となりました
○流行性耳下腺炎 :やや多かった松江圏域でも減少し、発生数は少なくなっています。
○麻  疹 :出雲で8月前半に多く20名の報告がありました。今年の報告数の合計は106名になりました。
○水  痘 :前月よりさらに減少し、報告数は少なくなっています。
○感染性胃腸炎 :漸減が続いています。大田と出雲圏域でやや多く報告されています。
○手足口病 :やや多かった益田圏域でも減り、小さな流行で終わろうとしてます。

発生推移グラフ
    
グラフ凡例


3)眼科定点報告
      流行性角結膜炎は平年並みの報告数で推移しています。急性出血性結膜炎は5月以降報告がありません。

4)性感染症報告
      性器クラミジア感染症の報告が11名(男6名、女5名)ありました。淋菌感染症は過去2年間で最も多い15名 (男12名、女3名)の報告がありました。

5)基幹病院報告
     ○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :2,3月に次いで少なく、西部は今年で最も少ない報告数でした。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :1月に次いで少ない発生でした。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今年はまだ報告がありません。
○マイコプラズマ肺炎 :近年報告数の少ない疾患ですが、松江圏域で増加しています。

2.病原体検出情報(8月までの検出結果)
      ヘルパンギーナからコクサッキーA4,8型ウイルスを中心にA2,4,5,6,10型が分離されています。手足口病から は、コクサッキーA6が主に分離されています。また、インフルエンザ様疾患からアデノ2,5型およびコクサッキー A2,8型ウイルスが分離されています。

2001年6月 から 2001年8月まで の診断名別病原体検出数(島根県)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーA コクサッキーBエコーエンテロA


S
R
S
V
アストロムンプス麻 疹病原性大腸菌サルモネラカンピロバクター合計
 1 2 5 2 4 6 810341171EPEC
インフルエンザ 21 3  1             7
咽頭結膜熱  1    1   1         3
感染性胃腸炎 2 5  1    1 3 1  64124
ヘルパンギーナ1   525728412          73
手足口病     17 1            9
無菌性髄膜炎          11    1    3
流行性耳下腺炎                3    3
麻 疹                 3   3