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平成12年4月28日
島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
TEL:0852-36-8188
FAX:0852-36-8356

島根県感染症情報(週報) 第16週(4/17〜4/23)

第16週_週報 /島根県数値データ /全国発生情報 /全数報告疾患(全国)

2.全国情報(第15週のIDWRダイジェスト)

  1)全数報告の感染症
1類感染症: 報告なし
2類感染症: コレラ2例(推定感染地:ともにインド) 細菌性赤痢18例(推定感染地:国内4例、国外14例,腸チフス7例(推定感染地:東南アジア7例
3類感染症: 腸管出血性大腸菌感染症18例
4類感染症: アメーバ赤痢3例、急性ウイルス性肝炎10例,クロイツフェルト・ヤコブ病1例、 後天性免疫不全症候群6例、ジアルジア症4例、ツツガムシ病2例、梅毒4例、レジオネラ症3例 マラリア3例
  2)定点把握の対象となる4類感染症(週報対象のもの)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎の定点当たり報告数が例年の同時期よりかなり多く、
過去10年間で最大の流行曲線を描いている。患者の年齢階級別で見ると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、
3歳から7歳の小児が全体の約7割を占め、ピークは4〜5歳にある。感染性胃腸炎は6歳以下の小児が全体の72%
を占め、ピークは1歳にある。
水痘も例年の同時期に比べ、定点当たり報告数が多い。
夏期の流行疾患のうち咽頭結膜熱の流行曲線が立ち上がりはじめ、今後流行極期の7〜8月にかけ患者数が徐々
に増加することが予想される。麻疹は大阪府、千葉県で大きな流行が見られ、兵庫県、和歌山県、岩手県、岐阜県、
栃木県、茨城県などでも患者報告数が多くなっている。
流行性角結膜炎は宮崎県、茨城県、滋賀県で報告が多い。

全国情報(定点あたり報告数)
2000年 第16週 全国ブロック 中国地区
区分全国北 海 道東 北関 東中 部近 畿中四国九州沖縄鳥取県島根県岡山県広島県山口県



定点数 4600 230 404 1243 762 815 525 621 28 33 73 119 70
インフルエンザ 0.1 0.1 0.2 - 0.1 - - 0.1 - 0.3 - - -


点数 2990 145 250 821 537 536 339 362 19 23 48 75 49
咽頭結膜熱 - - - - - 0.1 0.1 0.1 0.2 - 0.1 0.1 0.1
A群溶連菌咽頭炎 1.3 1.5 1.3 1.6 1.4 0.8 1.3 1.2 4.9 0.5 1 1 1.4
感染性胃腸炎 6.9 2.9 6.4 6.5 7.7 6.7 9.3 6.6 18.1 6.6 8.9 8.2 9.5
水 痘 1.9 1.1 1.6 1.8 2 1.9 1.9 2.4 2.3 1.4 2.5 1.4 2.6
手足口病 0.2 - - 0.1 - 0.2 - 0.9 - - - 0.1 -
伝染性紅斑 0.3 0.4 0.5 0.3 0.3 0.1 0.1 0.2 0.2 0.1 0.2 0.1 -
突発性発疹 0.8 0.7 0.8 0.8 0.8 0.8 1 0.9 1.7 0.7 1 0.6 1.1
百日せき - - 0.1 - - - 0.1 0.1 0.2 0.2 0.1 - 0.1
風しん - - - - - - - 0.1 - - - - -
ヘルパンギーナ 0.1 - 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 - 0.1 0.2 - -
麻しん 0.3 0.1 0.2 0.3 0.1 0.6 0.2 - - 0.1 0.3 - -
流行性耳下腺炎 0.6 0.4 0.3 0.6 0.6 0.5 0.8 0.6 0.4 0.4 0.6 1.1 1.7

定点数 629 29 61 169 106 137 63 64 3 3 11 20 9
急性出血性結膜炎 - - - - - 0.1 - 0.1 - - - 0.1 -
流行性角結膜炎 1 0.6 0.6 1.4 0.4 0.9 1.2 1.5 - 0.3 1.3 1.2 1.3

定点数 459 23 60 85 77 60 71 83 5 7 5 21 9
急性脳炎 - - - - - - - - - - - - -
細菌性髄膜炎 - - - - - - - - - - - - -
無菌性髄膜炎 - - - - - 0.1 - - - - - - -
マイコプラズマ肺炎 - - 0.1 - - - 0.1 - - - 0.2 - 0.1
クラミジア肺炎 - - - - - - 0.1 - - - - - 0.7
成人麻疹 - - - - - 0.1 - - - - - - -