出雲国風土記には新造院について、建物の種類や僧侶の人数まで書かれています。風土記によれば、新造院には「厳堂(ごんどう)」や「塔」が建っていたようです。「厳堂」とは今でいう「金堂」のことと考えられます。実際にどんな建物が建っていたのかは、発掘調査が十分行われていませんので、解明されていません。また、僧侶が常駐していない新造院が多かったようです。
郡 名
新造院名
建物の種類
僧侶の人数
意宇郡
山代郷(南)新造院(四王寺跡)
山代郷(北)新造院(来美廃寺)
山国郷新造院厳 堂
厳 堂
厳 堂僧1人
僧なし
?楯縫郡
楯縫郡新造院(西西郷廃寺) 三層の塔
?
出雲郡
河内郷新造院 厳 堂
?
神門郡
朝山郷新造院(神門寺廃寺?)
古志郷新造院(神門寺廃寺?)厳 堂
厳 堂?
?大原郡 斐伊郷新造院(木次廃寺)
斐伊郷新造院(不明)
屋裏郷新造院(不明)厳 堂
厳 堂
塔僧5人
尼僧2人
不明
『出雲風土記』に書かれたころの寺院の分布図
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