角議員
(問)ネット依存、ゲーム依存対策について
1.学校における相談から医療へつなげる具体的な取り組みについて伺う。
2.スマホの利用時間などのルール作りについてどのような取り組みをしているのか、また、どのくらいの学校でルール作りが進んでいるのか伺う
(答)教育監
1.私からは、2点のご質問についてお答えいたします。
まず、学校から医療へつなぐ具体的な取組について、であります。
いわゆるスマホ依存に限らず、子供の心身の健康課題は多様で複雑化しております。こうした個別の案件に対応するために、各学校は、校内にこれを専門的に取り上げる委員会を設け、ひとりひとりについて具体的な支援方法や支援計画を検討します。
その中で、医療機関等の専門機関の力が必要と判断した場合、速やかに連携を図るように努めています。これはもちろん、スマホ依存と認められた場合も同様です。
県教育委員会といたしましても、そうした学校からの要請、必要性に応えるべく、学校が専門医の指導や助言を受けることができるよう、現在、全校種を対象とした「健康相談アドバイザー事業」を行っています。
毎年140件程度の相談が寄せられ、学校と医療機関をつなぐ有効な取組となっておりますので、今後も適切なアドバイス、サポートに努めてまいります。
2.次に、子供たちがスマホを利用する際のルール作り、についてでございます。
県教育委員会では、今年3月に「健康とメディア学習教材」というものを作成し、4月から5月にかけて、全校種の校長を対象に教材の説明を行いつつ、県内すべての学校に配付いたしました。
この教材は、実はさきほど議員からご紹介のあった樋口進先生の監修によるものでありますが、ゲーム障害や睡眠の効果、生活習慣を改善するための工夫といった内容が盛り込まれています。その中にはスマホ利用ルールの一例として、例えば「布団に入る一時間前はスマホをしない」「使用場所・使用時間を決める」「フィルタリングなどの利用サービスについて親と話し合う」といったことが示されています。
現在、どれくらいの学校がルール作りをしているか、詳細に把握してはおりませんけれども、今年度、県教育委員会では、直接学校に講師を派遣して、このメディア学習教材を活用した指導を新たに実施いたします。この指導を希望する学校は、5月末時点で小学校・中学校・高校を合わせて、すでに66校にのぼっております。
したがいまして、少なくともこれらの学校では、ルール作りが進むものと考えられます。
今後、この教材を活用した取組がさらに広がっていくよう、各学校に働きかけていきたい、そういうふうに考えております。
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