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岩田議員

(問)児童虐待について

1.学校現場で虐待に関して生徒に正しく伝え、人権感覚の鋭い若者を育てることが将来の虐待予防にもつながると考えるが、所見を伺う。

(問)IT・AIと産業振興について

2.松江市では中学校でRubyを使った授業を行っており、この取組みの全県への展開を希望するが、所見を伺う。

 

(答)教育監

1.学校現場で虐待に関して正しく伝え、人権感覚の鋭い若者を育てるといったことについての所見、所感でございます。

 目黒区での痛ましい事件は、教育行政に携わる、あるいは教育に直接携わってきた私どもにとっても、大変ショッキングな事案でありました。本来、子どもを愛し、育み、守らなければならないはずの親自身が、我が子を死に至らしめる程の虐待に走る。二度とあってはならないことです。

 議員ご指摘のように、この先、親となる世代の若者たちに、虐待に関して正しく伝え、鋭い人権感覚を養うことは、今回のような悲劇を未然に防ぎうるという点からも、非常に大切なことであると思います。

 現在、学校現場においては、中学校、高校それぞれの段階において、社会科の公民や家庭科の授業の中で、身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト、性的虐待、こういったことについて取り上げ、子どもたちに伝えています。

 また、県教育委員会では、人権・同和教育の研究指定校を設け、人権意識を培うための教育の在り方について、実践的な研究を続けています。

 例えば、ある高校では、障がい者に対する差別の事例を取り上げ、グループでの話し合いを通して、傷つけられた被害者の痛み等に深く心を寄せ、さらに身近にある他の人権侵害の問題にも気づかせる、そういうような授業が行われています。

 こうした実践的な取組を通して、子どもたちの人権感覚を高めるとともに、将来の人生により良い影響を与える人権教育が県内すべての学校で行われるよう、県教育委員会としても、あらゆる機会をとらえて働きかけていきたいと考えています。

 

2.次に、Rubyを使った授業の全県への展開についてであります。

 議員ご指摘のように、平成24年度より、中学校の技術・家庭科の授業で「プログラミングによる計測・制御」が必修となっています。学習指導要領解説には「コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること」「情報処理の手順を考え、簡単なプログラムが作成できること」とありまして、これに則り、県内すべての中学校でプログラミング教育は実施されております。

 その中で、松江市では、平成24年度からの市内中学校における教材開発・授業研究、これを経まして、平成28年度から市内の全中学校でRubyによる小型ロボットカーの制御、こういったものを通じたプログラミング学習を実施しておられます。

 基本的に、各市町村の小中学校における教育活動は、市町村教育委員会が主体となって展開される、そういうものではございますけども、松江市におけるRubyを使ったプログラミング教育については、授業における具体的、特徴的な実践例として、県教育委員会の広報紙などを使いまして、県内すべての中学校に情報提供していきたいと考えております。

 また、県内全域から希望者を募ってのRuby教室については、先ほど商工労働部長からの答弁にもありましたように、県教育委員会として、今後も連携協力して取り組んで参りたいと考えております。以上でございます。

 


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