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柚子味噌
〜母から子へと伝えられてきた家庭の味〜
柚子味噌  今では味噌を手作りすることも少なくなったが、美都町ではまだまだ昔ながらの味噌づくりを楽しんでいる家庭が多い。とりわけ柚子味噌にこだわるあたりは、さすがに柚子の里だけある。
 柚子味噌の作り方は、細かく刻んで水にさらし、下ゆでした柚子の皮と砂糖・みりんなどを自家製の味噌に混ぜてとろ火にかけ、焦げないようにかきまぜながら半日ほど煮詰める。水分を充分に飛ばしたら出来上がりで、なめ味噌として一年中、食卓の名脇役となって活躍する。
 その味は家庭によって微妙に違う。同じ材料でも、火の加減や練り具合ひとつで、味の表情が変わるからおもしろい。すりごまや酒などを入れる家庭もあるという。
 柚子の実をそのまま使った味噌もある。実の上部分を横に切り、中身をとり去って柚子釜を作り、その中に味噌を入れて、先に切り取った上部分を合わせてフタをし、少し焦げるまで焼く。
 ほのかに柚子の香りが染み込んだこの味噌がまたうまい。炊きたての御飯にもよく合う。もともとは畑仕事が忙しいときのために、おかず代わりに作られたものらしいが、今では通をうならせる郷土の味になっている。

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