| |
中国山地に巨大な「オロチ」が現れた。 そして、その「オロチ」は、多くの人をこの町へ連れてきた。 |
島根県南東部、奥出雲地方の最南端にある横田町。この地方では、良質な砂鉄と森林に恵まれたことから、「たたら」による製鉄が盛んになり、明治中期には日本全国の鉄生産の約6割を生産するほど栄えた。また、横田は「雲州そろばん」の産地としてもその名をはせた地である。しかし、時代の移り変わりとともに当時の栄華は徐々に薄れ、現在、町は過疎と高齢化の問題を抱えている。 その横田町に平成4年、全長2,360メートル、区間標高差105メートルを誇る日本一の「奥出雲おろちループ」がお目見えした。日本にいくつかある著名なループ橋の中でも、完全な二重円を描いているのは、ここ「奥出雲おろちループ」だけ。その名の通り、この橋は出雲神話の「ヤマタノオロチ」をイメージした造りになっている。例えば、橋の入り口にあたるトンネルにはオロチの目が光り、とぐろに当たる二重ループの側面には、オロチが巻き起こす「火」や「風」といった自然現象がデザインしてある。さらに随所にある展望台には、神々を思わせるオブジェやモニュメントが置かれている。 |
![]() 平家平展望台モニュメント 「天に舞い上がるオロチ」 |
![]() |
![]() 横田町企画振興課 尾方豊さん ![]() ループ展望台オブジェ 「神々たちの世界」 |
![]() |
◆道の駅 奥出雲おろちループ Tel.0854-52-2640 〒699-18 仁多郡横田町大字八川2500-294 ※松江市から国道314号を車で2時間20分。 ※中国縦貫自動車道東城I.Cより国道314号経由で20分。 |