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薬剤耐性アシネトバクター感染症
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多剤耐性アシネトバクター感染症

 アシネトバクター属菌は、緑膿菌等と同様にブドウ糖非発酵のグラム陰性桿菌に属する細菌です。
 元々は、自然環境中や住環境中の湿度の高い場所で繁殖し、通常、健康な人には感染しない無害な細菌です。
 しかしながら、ガン末期や糖尿病など感染防御能力の低下した人に感染し、尿路感染症、肺炎や敗血症などの原因菌となることもあります。
 従来は、多くの抗菌薬で治療が可能でしたが、1990年代頃から耐性菌が増加し始め、2000年頃からは、臨床現場で用いられるほぼ全ての薬剤に耐性を示す多剤耐性株が 出現しました。一部で院内感染症の原因となることが問題となってきています。
 平成22年9月、東京都の医療施設において、多剤耐性アシネトバクター属菌(アシネトバクター・バウマニ)の集団院内感染事例が報告されました。
予防と対策
 アシネトバクター属菌は衣服、寝具、人工呼吸器、流し、ドアの取手などの環境中に長期に生存しています。
消毒には消毒用アルコールや逆性石けんが有効です。
 日常的な医療環境の衛生管理の実施と標準予防策の励行が大切です。
 保菌者に対し、接触感染予防策を徹底しましょう。
 特に、人工呼吸器の衛生管理と消毒には注意が必要です。
感染症法での取扱い
 平成23年2月1日から定点把握(月報)の5類感染症に指定されました。
アシネトバクター

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島根県感染症情報センター