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伝染性紅斑
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伝染性紅斑(りんご病)

発生状況
 小学校などで流行することが多く、数年に一度流行することが知られています。
 近年、全国的には、2001年、2007年、2011年及び2015年に流行しています。
 島根県では2002年、2005年〜2006年、2011年〜2012年、2016〜2017年にかけて大きな流行がありました。
 2019年1月以降、患者報告数の増加傾向が続いており、地域内での流行が起きています。
 日頃から、うがい・手洗いの励行等感染予防を心掛けましょう。
伝染性紅斑の流行周期
病原体
 ヒトパルボウイルスB19型です。患者の咳やくしゃみなどに含まれており、飛沫や接触により感染します。
 感染から6〜12日頃の発疹が出る前が感染力が最も強く、発しん期にはウイルスの排出は無くなり、他の人に感染を広げる可能性は低くなります。
 このウイルスによる感染症は、伝染性紅斑の他に多くの非定型例や不顕性感染例などがあり、多彩な臨床像があることがわかっています。
症状
 10〜20日の潜伏期の後発症します。両頬の紅斑があり、「りんご病」の俗称があります。また、四肢の網目状、レース状紅斑が特徴的で1週間前後続きます。
 その他、頭痛や関節痛などの症状がみられ、発しんの出る約10日前に微熱や感冒様症状がみられることがあります。
 妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じることがあります。
治療・感染予防
 治療は、特異的なものはなく対症療法のみです。
 発症した時には、既に、ウイルスの排出が終わっているので出席停止等の処置は必要ありません。同じ学級内の感染を防止することは困難ですが、接触の密度を減らすことが基本です。
 日頃から一般的な予防対策(手洗い・うがい・咳エチケット等)を心がけましょう。
 保育園や学校など周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるよう注意が必要です。
感染症法での取扱い
 感染症法で五類定点把握感染症として、定点医療機関は最寄の保健所に発生を報告しています。
伝染性紅斑
伝染性紅斑

リンク
国立感染症研究所

島根県感染症情報センター