1.県内感染症情報 (2月:第6週から第9週)
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が12件(松江圏域1件、雲南圏域1件、出雲圏域5件、大田圏域3件、浜田圏域1件、益
田圏域1件)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が2件(出雲圏域1件、益田圏域1件)、侵襲性イ
ンフルエンザ菌感染症が3件(雲南圏域2件、出雲圏域1件)、侵襲性肺炎球菌感染症が2件(出雲圏域1件、益田圏域1件)、
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症が1件(出雲圏域)、百日咳が18件(松江圏域16件、浜田圏域2件)報告され
ています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) :
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇COVID-19
:(25.0)。2月は1月の1.6倍に増加しました。昨年11月からの増加傾向が続いています。大流
行の域には達してはいませんが、今後の動向には目が離せません。年齢的には年長児から若年
成人が主で、ほとんどは軽症ですが、高齢者にとっては重症化の割合が高く要注意であるこ
とには変わりがありません。引き続き社会全体で感染拡大防止に努めるべきです。
〇インフルエンザ
:(10.0)。今シーズンはA型だけの流行で、B型は流行しない気配です。A型は前月比およそ15
%に著減しました。この流れでいけば3月には終息が見込めると思われます。
〇伝染性紅斑
:(2.2)。1月の4倍以上に増加しました。これから大流行になる可能性があります。妊娠前半3
分の1の妊婦が罹患すると胎児が死亡することがあるのが問題の疾患ですので、引き続き動向
には注意すべきです。
3)眼科定点報告
急性出血性結膜炎及び流行性角結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が8件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが1件および淋菌感染症
が2件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎
:0件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:13件。
〇クラミジア肺炎
:0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:25件。地区別では東部4件(16%)、中部15件(60%)、西部6件(24%)、隠岐0件
年代別では70歳以上が19件(76%)を占めています。
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
:0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2024年12月〜2025年2月の検出結果)
ウイルス名 | アデノ | エコー | パレコ | インフルエンザ | RSV | ライノ | ヒトメタニューモ | ノロ | EBV | ヒトコロナ | 新型コロナ | マイコプラズマ | 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 1 | 2 | 5 | 9 | 11 | 18 | 5 | AH1 | AH3 | G2 | 43 | |||||||
インフルエンザ | 1 | 153 | 1 | 6 | 161 | |||||||||||||
RSウイルス感染症 | 2 | 23 | 3 | 28 | ||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 2 | 2 | 1 | 1 | 14 | 1 | 21 | |||||||||||
咽頭炎 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 11 | ||||||||||
扁桃炎 | 2 | 2 | 4 | |||||||||||||||
肺・気管支炎 | 1 | 1 | 9 | 3 | 32 | 8 | 1 | 9 | 64 | |||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | ||||||||||||||||
発疹症 | 1 | 1 | ||||||||||||||||
COVID-19 | 126 | 126 | ||||||||||||||||
その他 | 2 | 2 | 1 | 3 | 1 | 2 | 2 | 13 |
島根県感染症情報センター