1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
結核が8件(松江圏域2件、出雲圏域3件、大田圏域2件、浜田圏域1件)、
アメーバ赤痢が1件(大田圏域)、
梅毒が3件(出雲圏域2件、浜田圏域1件)、
侵襲性肺炎球菌感染症が3件(松江圏域1件、出雲圏域2件)、
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が4件(松江圏域2件、出雲圏域2件)、
播種性クリプトコックス症が1件(益田圏域)、
百日咳が1件(松江圏域)、
新型コロナウイルス感染症が3516件(松江圏域1785件、雲南圏域195件、出雲圏域859件、大田圏域82件、浜田圏域349件、益田圏域221件、隠岐圏域25件)、
報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 1月 684件、 2月 634件、 3月 507件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
〇RSウイルス感染症
:(4.0)。
松江圏域で2月に報告が出始めましたが、3月に入って増加しました。
他の感染症が軒並み減少した中で唯一増加している感染症です。
松江圏域だけでなく、出雲圏域でも少数ですが報告がありました。
新型コロナ禍前の数年は9月から11月が島根県の流行シーズンでしたが、2020年は全く流行せず、2021年は6月後半から9月前に流行しました。
コロナ自粛で、過去の流行パターンが全く参考にならなくなった感があります。
〇感染性胃腸炎
:(14.1)。
前月の60%に減少しましたが、数の上では、唯一多くの報告がある感染症です。
〇手足口病
:(0.7)。
県全体での報告が21件ありましたが、前月に比較すると急激に減少しました。
収束に向かっていると考えられます。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎および急性出血性結膜炎の報告はありませんでした。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が1件、尖圭コンジローマが2件および淋菌感染症が8件
の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
〇細菌性髄膜炎
:1件。〇無菌性髄膜炎:0件。〇マイコプラズマ肺炎:0件。
〇クラミジア肺炎
:0件。〇感染性胃腸炎(ロタ):0件。
〇メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:20件。地区別では東部1件(5%)、中部3件(15%)、西部16件(80%)、隠岐0件
年代別では70歳以上が16件(80%)を占めています。
〇ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
:0件。〇薬剤耐性緑膿菌感染症:0件。
2.病原体検出情報(2022年1月〜2022年3月の検出結果)
咽頭炎・扁桃炎からアデノウイルス1型、2型、5型が検出されています。
手足口病からはコクサッキーA6が主に検出されています。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | ノロ | 新型コロナ19 | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
型 | 1 | 2 | 5 | 6 | G2 | ||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | |||||
手足口病 | 3 | 3 | |||||
咽頭炎 | 2 | 10 | 1 | 13 | |||
扁桃炎 | 2 | 3 | 5 | ||||
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