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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2016年9月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)[ ]は無症状病原体保有者を再掲
 結核が7件[2](松江圏域5件[2]、浜田圏域1件、益田圏域1件)、日本紅斑熱が3件(出雲圏域2件、浜田圏域1件)、レジオネラ症が1件(松江圏域)、レプトスピラ症が1件(出雲圏域)、梅毒が2件(浜田圏域1件、益田圏域1件)、侵襲性肺炎球菌感染症が1件(出雲圏域)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が3件(松江圏域)報告されています。
*週報報告医療機関からの報告患者数(4週換算) : 7月 1,208件  8月 1,064件  9月 1,185件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算) [ ]は週当り定点当り報告数
○インフルエンザ :(0.1)。松江圏域で散発的な患者発生報告があります。A型が医療機関で検出(迅速診断)されており、今後の動向に注意が必要です。
○感染性胃腸炎 :(21.6)。県内全域の患者報告数はほぼ横ばいです。大田圏域(36)、出雲圏域(30)及び松江圏域(28)ほか、隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。手洗いの励行と食品の取扱いに注意しましょう。
○A群溶連菌咽頭炎 :(6.2)。県内全域の患者報告数は8月に比べやや増加しています。松江圏域(14)、出雲圏域(6)及び雲南圏域(5)ほか、大田圏域及び益田圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。合併症を来さないよう早期診断と確実な治療が重要です。
〇RSウイルス感染症 :(4.8)。県内全域の患者報告数は増加しています。松江圏域(8)、出雲圏域(6)及び浜田圏域(3)ほか、大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。乳幼児が罹患すると、細気管支炎や肺炎など重症化することもあり、保育園等を中心に注意が必要です。
○流行性耳下腺炎 :(4.4)。県内全域の患者報告数は7月をピークに減少していますが、過去5年間の同期に比べ多い状況が続いています。特に、雲南圏域(11)では第39週[8.0]に警報レベル[6.0]を超える流行となっているほか、松江圏域(5)、出雲圏域(5)及び益田圏域(3)等、隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があり、引き続き注意が必要です。
〇手足口病 :(3.7)。県内全域の患者報告数は9月に入り増加しています。浜田圏域(7)、松江圏域(6)及び益田圏域(3)ほか、雲南圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があり、今後の動向に注意が必要です。
○伝染性紅斑 :(2.3)。県内全域の患者報告数は6月をピークに減少していますが、過去5年間の同期に比べ多い状況が続いています。特に、松江圏域(5)では第36週[2.0]に、益田圏域(3)では第39週[2.0]に警報レベル[2.0]の流行となっているほか、雲南圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。妊娠中(特に、妊娠初期)の感染により胎児に危険が及ぶこともあるため引き続き注意が必要です。
○咽頭結膜熱 :(2.1)。県内全域の患者報告数は5月をピークに減少していますが、出雲圏域(4)及び松江圏域(3)ほか、大田圏域及び隠岐圏域を除く各圏域で患者発生報告があります。
発生推移グラフ グラフ凡例
RSウイルス感染症報告推移グラフ 流行性耳下腺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎が16件(出雲圏域11件、浜田圏域4件、松江圏域1件)の患者発生報告があります。手洗い等感染予防を心掛けましょう。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が4件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が5件の患者発生報告があります。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :1件(1)。益田圏域(1)で患者発生報告があります。
○無菌性髄膜炎 :3件(2)。松江圏域(2)及び出雲圏域(1)で患者発生報告があります。
○マイコプラズマ肺炎 :17件(14)。雲南圏域(8)及び大田圏域(4)では患者報告数の多い状態が続いています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :32件。2015年の月平均患者発生報告数25.7件に比べやや多い患者発生報告があり、70歳以上が22件[69%]を占めています。
2.病原体検出情報(2016年8月〜2016年9月までの検出結果)
 インフルエンザは、8月に中部でA香港型が検出されています。咽頭結膜熱は、9月になりアデノウイルス3型が主に検出されています。 流行性角結膜炎からもアデノウイルス3型が主に検出されています。 感染性胃腸炎は、ノロウイルスGU及びサポウイルスが検出されています。 肺・気管支炎は、8月からRSウイルスが検出され始め、9月には増加しています。 2015年には手足口病から年間を通して検出されていたコクイサッキーウイルスA6型が9月に検出されています。
2016年8月から2016年9月までの診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所(一部抜粋)
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBインフルエンザパラインフルエンザRS ライノヒトメタニューモノロサポ合 計
123646 354AH313 G2
インフルエンザ          3       3
咽頭結膜熱14151       1   1  23
感染性胃腸炎  11            5310
手足口病     1            1
ヘルパンギーナ    2             2
咽頭炎     1     1 21   5
扁桃炎1                 1
肺・気管支炎 2    1     353   14
熱性疾患     122    1  1  7
発疹症         1        1
無菌性髄膜炎      2           2
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