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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2011年11月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が42件[うち無症状病原体保有者が20件](松江圏域6件、雲南圏域21件、出雲圏域 2件、浜田圏域11件、大田圏域2件)、腸管出血性大腸菌感染症が1件(松江圏域)、日本 紅斑熱が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(出雲圏域)報告されています。
*定点からの報告患者数:9月 1,414件、10月1,048件、11月 1,407件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○RSウイルス感染症 :44週より中部を中心に流行が拡大しました。8月からの累積は東部52件、中部90件、西部6件で、 計148件でした。これまで同期の最多は2008年の計56件であり、早くから増加しています。
○インフルエンザ :44週より出雲圏域で個発例が3件報告されました。
○水痘 :(9.0)。流行期になり、中部以東で増加しました。出雲圏域(20)で特に多くなっています。
○感染性胃腸炎 :(30.0)。流行期に入り46週から急増しました。特に大田圏域(49)、益田圏域(46)、松江圏域(38) で増加しています。
○伝染性紅斑 :(1.5)。全県で発生が続いています。松江圏域と大田圏域(4)がやや多です。
○手足口病 :(9.0)。全県で漸減しつつも発生が続き、例年同期よりかなり多い報告です。
○流行性耳下腺炎 :(2.3)。ゆっくり減少しつつも各地で散発しています。大田圏域(9)で小流行しています。
発生推移グラフ グラフ凡例
伝染性紅斑報告推移グラフ マイコプラズマ肺炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が1件ありました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマが各々1件、淋菌感染症が7件の患者 報告がありました。
5)基幹病院報告
○マイコプラズマ肺炎 :浜田圏域で多く報告されています。本年の累計は96件(雲南圏域15件、出雲圏域9件、大田圏 域21件、浜田圏域51件)で、全国的にここ10年で最大の流行となっており、更に拡大しています。
2.病原体検出情報(11月までの検出結果)
 11月下旬のインフルエンザ(散発例)からA香港型(AH3)が検出されました。感染性胃腸炎からのノロウイルスG2型の検 出数がさらに増加しました。麻しん疑い例からヒトパルボウイルスB19が検出されました。
2011年9月 から 2011年11月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノコクサッキーAコクサッキーBエコー腸管アデノノロウイルスインフルエンザRSライノヒトメタニューモパルボ合計
2101643G2AH3B19
インフルエンザ       1    1
感染性胃腸炎1    128     30
手足口病 114         15
ヘルパンギーナ 5          5
麻しん           33
咽頭炎         1  1
肺・気管支炎        1 2 3
熱性疾患 1 2    3 6 12
発しん症 1          1
無菌性髄膜炎   13       4
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