1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
つつが虫病が1件(出雲圏域)、結核が13件(松江圏域2件、出雲圏域6件、益田圏域4件、
大田圏域1件)報告されています。
*定点からの報告患者数:7月1,625件、8月1,115件(4週換算)、9月 1,414件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○手足口病
:(27.3)。益田圏域(86)と中部(29)で36週をピークに大流行しました。中部は今季第2のピークと
なりました。全国的に過去10年の同時期と比較し、突出して多い報告数です。
○ヘルパンギーナ
:(5.0)。松江圏域(13)で27週のピークに続き36週を第2のピークに再流行しました。
○伝染性紅斑
:(1.7)。4月(4.7)をピークに減少傾向にありますが、各圏域で発生しており、益田圏域(4)と松江
圏域(3)でやや多かったです。
○流行性耳下腺炎
:(2.9)。昨年8〜12月のピークからかなり減少しましたが、なお各地で発生しています。
3)眼科定点報告
流行性角結膜炎の患者報告が1件ありました。
4)性感染症報告
性器クラミジア感染症が10件、性器ヘルペスウイルス感染症が2件、尖圭コンジローマが1件、淋菌感染症が10件の患
者報告があり、淋菌感染症は先月に続き、二桁の報告患者数となっています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎
:出雲圏域で成人2件の報告がありました。本年の累計は乳児3件、成人8件です。
○無菌性髄膜炎
:出雲圏域で6件の報告がありました。本年の累計は小児12件、15歳以上10件です。
○マイコプラズマ肺炎
:本年の累計は63件(雲南15件、出雲6件、大田4件、浜田で38件)です。全国的に、ここ10年
で最大の流行となっています。
2.病原体検出情報(9月までの検出結果)
手足口病・ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルスA6、A10、A16型が検出されていますが、8月後半からは手足
口病はA16型、ヘルパンギーナはA10型が主に検出されています。また、検出数は少ないですが、咽頭炎からRSウイル
ス、無菌性髄膜炎からエコーウイルス3型、感染性胃腸炎からノロウイルスG2型が検出されました。
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | パレコ | ヒトメタニューモ | ライノ | ノロウイルス | サポウイルス | ムンプス | RS | 合計 | |||||
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型 | 2 | 5 | 6 | 6 | 10 | 16 | 4 | 3 | 1 | G1 | G2 | ||||||
咽頭結膜熱 | 1 | 1 | |||||||||||||||
感染性胃腸炎 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 7 | |||||||||||
手足口病 | 19 | 3 | 13 | 1 | 36 | ||||||||||||
ヘルパンギーナ | 3 | 5 | 1 | 9 | |||||||||||||
流行性耳下腺炎 | 1 | 1 | |||||||||||||||
熱性疾患 | 1 | 1 | 2 | 3 | 1 | 8 | |||||||||||
発しん症 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||||||
無菌性髄膜炎 | 3 | 3 | |||||||||||||||
咽頭炎・扁頭炎 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |