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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2011年5月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 腸管出血性大腸菌感染症が31件(雲南圏域28件、出雲圏域3件)、結核が11件(松江 圏域3件、出雲圏域2件、浜田圏域2件、益田圏域1件、大田圏域3件)報告されています。
*定点からの報告患者数:3月4,989件(4週換算)、4月2,654件、5月1,529件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○インフルエンザ :(4.8)。20週[0.55]に定点当り1未満となり終息しました。益田圏域のみ21週[1.6]になお終 息していません。昨年11月からの累積報告数は8,666件でした。
○手足口病 :(3.5)。中部地域(7)、大田圏域(6)で20〜21週より急増してきました。
○咽頭結膜熱 :(5.6)。松江圏域(10)の流行は、17週をピークに漸減しつつあります。出雲圏域(6)、益田圏 域(3)もやや多いです。
○A群溶連菌咽頭炎 :(3.9)。雲南圏域(3)の大流行は治まり、出雲圏域(10)も3月よりかなり減少しました。
○感染性胃腸炎 :(27.7)。5月になり急減し、3,4月の約半数になりました。松江圏域(46)、中部(21)、大田 圏域(30)が大きく減るなか、益田圏域(32)は流行が拡大しました。
○水痘 :(5.2)。松江圏域(12)で初夏の流行となりました。出雲圏域(4)もやや多いです。
○伝染性紅斑 :(3.4)。出雲圏域(9)で減り、雲南圏域(9)で増えています。中部で流行している他、県内各 地で発生しています。
○流行性耳下腺炎 :(5.7)。大田圏域(30)で2月より大流行が続いています。松江圏域(6)、出雲圏域(4)もやや多 くなっています。
発生推移グラフ グラフ凡例
咽頭結膜熱報告推移グラフ 伝染性紅斑報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が2件ありました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が9件、性器ヘルペスウイルス感染症が4件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が5件で した。過去10年間を通して報告患者数に大きな増減はなく、また、患者の年齢層も性活動の活発な20代から40代が 多数を占めています。
5)基幹病院報告
○細菌性髄膜炎 :出雲で5歳未満の1件。本年の累計は3件と少ないです。
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 :21件。本年の月平均は27.6件と少ない報告数です。
2.病原体検出情報(5月までの検出結果)
 インフルエンザウイルスは第19週(5月上旬)に検出されたA香港型(AH3)を最後に検出されていません。感染性胃 腸炎の原因ウイルスとして、4月をピークにA群ロタウイルスが流行していましたが、5月には終息しました。サポ ウイルスが3月以降、散発的に検出されています。
2011年3月 から 2011年5月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノエコーA群ロタノロウイルスサポウイルスインフルエンザ合計
23G2A2009A香港B
インフルエンザ 1   3442573
感染性胃腸炎 32756   41
肺・気管支炎 1    1 2
熱性疾患 1      1
咽頭炎・扁頭炎3       3
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