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前月へ 島根県感染症情報(月報) 2011年3月 次月へ
県内情報週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)
1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜5類感染症)
 結核が7件(雲南圏域2件、出雲圏域2件、益田圏域2件、隠岐圏域1件)報告されてい ます。
*定点からの報告患者数:1月 4,179件、2月3,623件 3月4,989件
2)インフルエンザおよび小児科定点報告( )内は月の定点当たり報告数(4週換算)
○インフルエンザ :(59.3)3週[25.3]のピーク後、漸減したが10週より再増加し、11週[19.4]に第2のピークとなっ た(全国も2峰性)。3月は東部(60)中部(90)西部(33)隠岐(40)で、特に雲南圏域(145)で大流行 しました。5〜9歳代が42%を占めた。昨年11月からの累積は7,600件。
○A群溶連菌咽頭炎 :(9.2) 東部(8)、中部(19)特に雲南圏域(30)で大流行している。3月としては例年の2倍近い 件数になっています。
○感染性胃腸炎 :(48.7) 1月後半以降、かなりの流行が続いています。隠岐(108)大田(76)で大流行し、松江(67) 出雲(60)も流行が拡大しました。
○伝染性紅斑 :(3.5) 出雲(12)で1月より漸増が続き、雲南(3)松江(2)でもやや多いです。全国的に2007年 (島根県では2006年)の大流行に匹敵してきています。
○流行性耳下腺炎 :(5.5) 松江(9)中部(4)で漸減しているが、大田(16)で大流行が続いている。
○RSウイルス感染症 : 東部(3件)中部(10件)西部(9件)といずれも漸減が続いている。7月からの累計は東部173件、 中部147件、西部91件、計411件(過去最多の2008/09シーズンの同期は計344件)。
発生推移グラフ グラフ凡例
インフルエンザ報告推移グラフ 感染性胃腸炎報告推移グラフ
3)眼科定点報告
 流行性角結膜炎の患者報告が2件ありました。
4)性感染症報告
 性器クラミジア感染症が15件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが4件、淋菌感染症が5件 でした。過去10年間を通して報告患者数に大きな増減はなく、また、患者の年齢層も性活動の活発な20代から30代 が大多数を占めています。
5)基幹病院報告
○メチシリン耐性黄色ブ球感染症 ○先月から薬剤耐性アシネトバクター感染症が基幹病院定点報告疾患となりましたが報告はありません。
2.病原体検出情報(3月までの検出結果)
 インフルエンザからはA2009(H1)、A香港型(H3)、B型インフルエンザウイルスが検出され、3月にはA香港型およ びB型が主流行株となっています。感染性胃腸炎からはノロウイルスG2型とA群ロタウイルスが検出されており、 A群ロタウイルスが増加しています。
2011年1月 から 2011年3月まで の診断名別病原体検出数:島根県保健環境科学研究所
ウイルス名アデノエコーA群ロタノロウイルスインフルエンザRSウイルスサルモネラ合計
153G1G2A2009A香港B
インフルエンザ      1106731  208
感染性胃腸炎 1 10119    132
肺・気管支炎  1   3  1 5
咽頭結膜熱1          1
咽頭炎        1  1
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