腸管出血性大腸菌感染症が3件(松江圏域2件、浜田圏域1件)、日本紅斑熱が1件(出 雲圏域)、破傷風が1件(出雲圏域)、レジオネラ症が1件(松江圏域)、結核が15件(松 江圏域5件、出雲圏域1件、浜田圏域2件、益田圏域5件、大田圏域2件)、麻しんが1件(松江圏域)報告されています。

報告患者数の月間合計は、７月1,170（※４週換算）件、8月1､247件、9月950（※）件でした。
○インフルエンザ :(5.8)。本県の一定点の報告件数の週毎推移は、第36週より2.1、1.5、0.9、1.4、1.3と、 全国のような増加傾向はありませんでした。2.0を超えた圏域も、第36週に浜田及び隠岐、 第37週に、浜田及び益田、第39週及び第40週に松江と、短期的でした。 　全報告数274件の年代別内訳は、乳児3件、1〜4歳36件、5〜14歳94件、15〜19歳75件、20 〜39歳42件、40〜59歳19件、60歳〜79歳4件及び80歳以上1件と、特に10代後半の報告が多 かったです。
○感染性胃腸炎 :(15.5)。漸減が続いています。圏域別では、松江(28)及び大田（26)でやや多かったです。
○手足口病 :(4.7)。圏域別では、、松江(8)は終息してきましたが、出雲(7)は第38週に多く報告され、 横ばい状態が続いています。
○へルパンギーナ :(3.7)。東部(7)、西部（4)で報告が多かったですが、第38週より終息してきました。

　急性出血性結膜炎の患者報告はありませんでしたが、流行性角結膜炎が7件と小流行の兆しがあります。

　性器クラミジア感染症が12件、性器ヘルペスウイルス感染症が0件、尖圭コンジローマが3件、淋菌感染症が2件 でした。年間を通して患者報告数に大きな増減はありませんが、患者の年齢層は20代と30代で大多数を占めてい ます。

○無菌性髄膜炎 :出雲圏域で、5歳未満1件及び15歳以上4件の報告がありました。本年は、出雲圏域で、15 歳未満6件、15歳以上8件の累計となっています。
○マイコプラズマ肺炎 :雲南圏域で、小児6件で、本年の雲南圏域の累計は14件となっています。
○ﾒﾁｼﾘﾝ耐性黄色ﾌﾞﾄﾞｳ球菌感染症 ：33件。70歳以上が70％を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :2件。昨年夏より、0〜5件と少ない報告が続いています。

インフルエンザからは新型インフルエンザウイルス、手足口病からはコクサッキーウイルスA6及びエンテロウイ ルス71、ヘルパンギーナからはコクサッキーウイルスA10、熱性疾患からはコクサッキーウイルスB4が主に分離さ れています。