1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
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腸管出血性大腸菌感染症が2名(O157:松江1名、O26:出雲1名)報告され、
4類感染症の日本脳炎が15年ぶりに益田から1名報告された他、日本紅斑熱
が出雲から4名報告されています。
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2)インフルエンザおよび小児科定点報告
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○インフルエンザ
10月中旬より出雲と益田から計3名の報告がありました。
○感染性胃腸炎
(9.5)。大田(20)、隠岐(16)、出雲(15)の他、各地区で増加してきました。
○流行性耳下腺炎
(4.4)。雲南(20)で下旬より再燃し、出雲(8)、松江(3)でも増加しました。
○水 痘
(2.5)。例年通り増加しだし、雲南、益田(5)、出雲(4)でやや多く報告されました。
○手足口病
(0.4)。ほぼ消退しましたが、大田(1.6)と浜田(1.3)で少し発生しています。
○伝染性紅斑
(0.3)。減少が続きごく散発的になりました。雲南(1.6)でやや多く報告されています。
○麻しん
出雲で成人の報告が1件あり、1月からの累計は47件(成人4件)となりました。
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発生推移グラフ
3)眼科定点報告
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急性出血性結膜炎の報告が1件あります。また、流行性角結膜炎が出雲・浜田圏域からそれぞれ1件が報告さ
れています。
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4)性感染症報告
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性感染症の報告数はやや少なくなっていますが、性器クラミジア感染症と淋菌感染症は引き続いて多く報告
されています。また、両疾患とも20歳代を中心に感染がみられています。
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5)基幹病院報告
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○マイコプラズマ肺炎
:松江で6件(1月からの累計29名)、雲南で1件(同30件)報告されました。
○無菌性髄膜炎
:松江で3件あり、5月からの累計は22件になりました。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:東部で本年最多となり、ここ2か月少なかった西部も増加しました。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
:東部が58%を占めて多く、年齢別では10歳未満が47%を占めました。
○薬剤耐性緑膿菌感染症
:今月の報告はありませんでした。
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2.病原体検出情報(10月までの検出結果)
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コクサッキーB2、B4型ウイルスが無菌性髄膜炎、咽頭炎、ヘルパンギーナから多く分離されていますが、中
旬以降減少しています。コクサッキーA群では9月以降A4型ウイルスにかわってA5、A6、A12型が来シーズンの
さきがけとして分離されています。感染性胃腸炎からSRSV(小型球形ウイルス:NV)とA群ロタウイルスが、例
年より早い時期から検出されています。
細菌では感染性胃腸炎からサルモネラ・エンテリティディスと病原性大腸菌が分離されています。
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2002年8月 から 2002年10月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研 感染症疫学科)
ウイルス名 | アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | ムンプス | A群ロタ | SRSV | サルモネラ | 病原性大腸菌 | 合計 |
型 | 1 | 2 | 4 | 5 | 6 | 12 | 16 | 2 | 4 | 13 | 18 | 30 | EPEC |
咽頭結膜熱 | | | | | | | | | 2 | | | | | | | | | 2 |
感染性胃腸炎 | | | | | | | 1 | 1 | | 2 | 1 | | | 2 | 8 | 1 | 1 | 17 |
手足口病 | | | | | | | 4 | | | | | | | | | | | 4 |
ヘルパンギーナ | 1 | | 1 | 1 | 1 | 1 | | 1 | 6 | | | | | | | | | 12 |
無菌性髄膜炎 | | | | | | | | | 2 | 6 | | 1 | 1 | | | | | 10 |
咽頭炎 | 3 | 1 | 1 | 1 | | 1 | | 4 | 1 | 5 | | | | | | | | 17 |
発疹症 | | | | | | | | | | 1 | | | | | | | | 1 |
流行性耳下腺炎 | | | | | | | | | | | | | 1 | | | | | 1 |
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