1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
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3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が4名(O157:雲南2名、益田1名、
O111:松江1名)報告され、また、4類感染症のレジオネラ症が雲南から1件
報告されています。
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2)インフルエンザおよび小児科定点報告
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○感染性胃腸炎
(10)。大田(31)、出雲(16)、浜田(9)でやや増加しましたが、他圏域は減少しました。
○水 痘
(2.5)。雲南(9)でやや多かったですが、他圏域では減少し散発的な発生となりました。
○流行性耳下腺炎
(6)。雲南(36)で流行が続いています。出雲圏域(6)でやや増加しました。
○手足口病
(4)。雲南(14)で増加した他は、各地区でピークを越え、定点当たり5以下になりました。
○ヘルパンギーナ
(4)。益田(11)での流行もピークを越えました。他圏域では定点当たり5以下でした。
○伝染性紅斑
(2.3)。全県的に多発状態が続いています。雲南、大田、隠岐圏域では少なくなっています。
○麻しん
散発状態が続いています。1月からの累計は44件となりました。昨年の同じ時期の累計報告数は
83件でした。
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発生推移グラフ
3)眼科定点報告
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流行性角結膜炎は、浜田圏域を中心に7件報告されています。年齢構成は20歳以上が中心となっています。
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4)性感染症報告
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性感染症の中でも、性器クラミジア感染症と淋菌感染症が依然として多く報告されています。罹患年齢は淋
菌感染症20〜30歳代、性器クラミジア感染症はやや低い10〜20歳代に分布しています。
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5)基幹病院報告
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○マイコプラズマ肺炎
:松江、雲南圏域の他に出雲から本年初めて1件報告がありました。本年の累計は48件です。
○無菌性髄膜炎
:松江、出雲圏域から報告がありました。本年の累計は松江16件、出雲3件です。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:西部で増加し、63%を占めました。70歳以上が60%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
:東部で急増し、西部でも前月に続き多く、昨年以降で最多の報告数となり
ました。10歳未満の報告が56%を占めています。
○薬剤耐性緑膿菌感染症
:昨年1月以降、本疾患の報告はありません。
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2.病原体検出情報(7月までの検出結果)
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全国的に流行がみられるエコー13型ウイルスが無菌性髄膜炎、咽頭炎等多彩な疾患より分離されています。
コクサッキーA4型ウイルスは、比較的小規模な発生となっているヘルパンギーナの原因ウイルスとして分離さ
れています。コクサッキーA16型ウイルスは6月中旬以降手足口病の減少に伴い分離数も減少しています。
サルモネラ・エンテリティディスが感染性胃腸炎から分離されており、医療機関からの病原体検出情報でも西
部で多発してることが確認されています。
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2002年5月 から 2002年7月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研感染症疫学科)
ウイルス名 | アデノ | 腸管アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | A群ロタ | S R S V | インフルエンザ | サルモネラ | 病原性大腸菌 | 合計 |
型 | 2 | 3 | 5 | 6 | 4 | 16 | 2 | 4 | 13 | 18 | 30 | B | EPEC |
手足口病 | | | | | | 1 | 24 | | | 1 | | | | | | | | 26 |
咽頭結膜熱 | | 2 | | | | 1 | | | | 4 | 1 | 1 | | | | | | 9 |
感染性胃腸炎 | | | 1 | | | | 3 | | 1 | 9 | | | 9 | 4 | | 2 | 3 | 32 |
ヘルパンギーナ | 1 | | | | | 19 | 1 | 1 | 2 | 2 | | | | | | | | 26 |
無菌性髄膜炎 | | | | | | | 1 | | | 20 | | | | | | | | 21 |
咽頭炎 | | | 2 | 2 | | 9 | | | 10 | 21 | 2 | 2 | | | | | | 48 |
インフルエンザ | | | | | | | | | | | | | | | 8 | | | 8 |
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