1.県内感染症情報
1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
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オウム病が9件(松江7件、出雲2件)報告がありました。その他の4類感染症
では、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件(出雲)、劇症溶血性連鎖球菌感染症
が1件(出雲)、梅毒が1件(益田)報告されています。
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2)インフルエンザおよび小児科定点報告
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○インフルエンザ
:全県下で月当初より流行しだし、第4週頃より大きな流行となっています。
○感染性胃腸炎
:前月から同規模の流行が続いています。昨年と比較するとやや少なくなっていますが、
松江圏域で多く報告されています。
○水 痘
:昨年同様1月にピークがあり、規模も例年並みです。出雲圏域ではやや多くなっています。
○流行性耳下腺炎
:益田・松江・雲南圏域でやや多かったが、1月には減少してきました。
○手足口病
:益田と浜田に加え、出雲圏域でもやや多くなりました。
○A群溶連菌咽頭炎
:益田と浜田圏域で流行しています。
○咽頭結膜熱
:出雲圏域でやや多くなっています。
発生推移グラフ
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3)眼科定点報告
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流行性角結膜炎の12件のうち、出雲、浜田圏域からそれぞれ5件、6件の報告があります。
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4)性感染症報告
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性器クラミジア感染症が10歳代から60歳代の幅広い年齢から10件報告されています。淋菌感染症は、各
地区の20歳代から50歳代の男性から6件報告され、多い状態が続いています。
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5)基幹病院報告
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○マイコプラズマ肺炎
:9月から雲南圏域での報告が続いています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
:前年8月以降30件代の報告が続いています。西部でやや多く、
70歳以上の報告が65%を占めています。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
:今月も1桁の報告であり、特に変化は認められませんでした。
○薬剤耐性緑膿菌感染症
:前年に引き続き報告はありません。
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2.病原体検出情報(1月までの検出結果)
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手足口病からコクサッキーA16からウイルスの分離が続いています。
感染性胃腸炎からは、腸管アデノ、SRSVが検出されるようになっています。この他、エコー11型ウイルスが
分離されていますが、ロタウイルスは検出されていません。細菌では、病原性大腸菌が分離されています。
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2001年11月 から 2002年1月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研感染症疫学科)
ウイルス名 | アデノ | 腸管アデノ | コクサッキーA | コクサッキーB | エコー | A群ロタ | SRSV | ムンプス | 麻 疹 | インフルエンザ | 病原性大腸菌 | サルモネラ | カンピロバクター | 合計 |
型 | 1 | 3 | 6 | 16 | 3 | 4 | 11 | 16 | Aソ連 | A香港 | B | EPEC |
インフルエンザ | | | | | | | | | | | | | | 19 | 1 | 1 | | | | 21 |
咽頭結膜熱 | 1 | | | | | | | 2 | | | | | | | | | | | | 3 |
感染性胃腸炎 | | 1 | 3 | | 1 | | 1 | 8 | 1 | | 3 | | | | | | 4 | | 1 | 23 |
手足口病 | | | | | 8 | | | | | | | | | | | | | | | 8 |
無菌性髄膜炎 | | | | | | | 3 | | | | | | | | | | | | | 3 |
流行性耳下腺炎 | | | | | | | | | | | | 1 | | | | | | | | 1 |
肺炎 | | | | | | | | | | | | 1 | | | 4 | | | | | 5 |
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