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島根県保健環境科学研究所
感染症情報センター
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 島根県感染症情報(月報) 2001年12月(12/3〜12/30)

県内情報 |週報の月集計データSTD・基幹定点月報全数報告疾患(全国)

1.県内感染症情報

1)全数報告感染症(1〜4類感染症)
     2類感染症の赤痢が出雲圏域から2件報告されました。 4類感染症では、梅毒が1件(出雲圏域)、ツツガムシ病が2件(雲南圏域 1件、大田圏域1件)報告されています。

2)インフルエンザおよび小児科定点報告
     ○感染性胃腸炎 :県全体で流行がさらに大きくなってきており、前月の2倍強になりました。
○水  痘 :県全体で流行が拡大しましたが、12年の同期より少なくなっています。出雲・浜田圏域で  特に多くなっています。
○流行性耳下腺炎 :益田・松江・雲南で流行しているが、県全体では12年同期より少ないです。
○手足口病 :益田と浜田圏域で13年夏に匹敵する流行がみられています。
○A群溶連菌咽頭炎 :秋より漸増が続き、大田と隠岐を除く各県域で多くなっています。
○インフルエンザ :松江・出雲・益田から、散発的な発生があった。
○咽頭結膜熱 :出雲圏域でやや多くなっています。
○伝染性紅斑 :松江・出雲・大田圏域で増加し、計20名の報告がありました。

  発生推移グラフ
    
グラフ凡例

3)眼科定点報告
      流行性角結膜炎3名(出雲1名、浜田2名)報告されています。

4)性感染症報告
      性器クラミジア感染症が依然として多く、14名が報告されています。年齢は20歳代を中心に10〜50歳代に 分布しています。

5)基幹病院報告
     ○マイコプラズマ肺炎 :9月より雲南で流行が続いています。全国的にも増加しています。
○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 :前月と同様の発生でした。西部でやや多いようです。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 :1桁の報告が続いており、特に変わった点はみられません。
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :今年は報告がありません。

2.病原体検出情報(12月までの検出結果)
      感染性胃腸炎から腸管アデノに加え、12月の検体からSRSVが分離されるようになっています。 インフルエンザA香港型(AH3)ウイルスが東部の小児の肺炎患者2名から分離されています。全国的には、 Aソ連型(AH1)、A香港型(AH3)、B型の3つの型が流行しています。

2001年10月 から 2001年12月まで の診断名別病原体検出数:島根県(保環研感染症疫学科)
ウイルス名アデノ腸管アデノコクサッキーAコクサッキーBエコーA群ロタSRSVムンプス麻 疹インフルエンザ病原性大腸菌サルモネラカンピロバクター合計
1324616341116Aソ連A香港EPEC
咽頭結膜熱1        2           3
感染性胃腸炎112   1 281 3     4 326
ヘルパンギーナ    21  11           5
手足口病   1  4              5
無菌性髄膜炎        33   1       7
流行性耳下腺炎             1       1
肺炎                2    2