皆さまには健やかに新春をお迎えのことと存じます。

昨年の夏は日本各地で記録的な大雨となり、県内でも住宅等の浸水被害や農林水産物等への被害が生じました。被災された方々に、心からお見舞いを申し上げます。

さて、新型コロナウイルスの5類感染症移行後、県内を訪れる観光客数は、回復の傾向にあります。県では国内外からより多くの方々に島根を訪れていただくため、「ご縁も、美肌も、しまねから。」をキャッチフレーズとした情報発信や、国際航空路線の誘致などによる外国人観光客の誘客を進めてまいります。

また、県内の山陰道は、今年度の大田中央・三瓶山ICから仁摩・石見銀山IC間に始まり、令和7年度にかけて約37kmが順次開通する見通しとなっています。県としましては、一日も早い全線開通を国に働きかけてまいります。

県民生活や県内事業者の経済活動に大きな影響を与えているエネルギー価格・物価高騰への対策につきましては、国の動向や社会情勢を注視しながら、県内経済の回復に向けて引き続き全力で取り組んでまいります。

加えて、令和6年度は現在の「島根創生計画」の最終年度となります。豊かな自然・文化や人間らしい温もりのある暮らしなど、本県のすばらしい魅力を生かし、「人口減少に打ち勝ち、笑顔で暮らせる島根」の実現に向けて、総力をあげて取組を推進してまいります。

県民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

島根県知事・丸山達也

島根半島東部に位置し三方を山に囲まれていることから、冬季の北西風に強い天然の良港として古くから栄えた。昭和47年以降は本土と隠岐諸島を結ぶ定期船の発着点としておなじみ。日の出とともにまばゆい光に包まれる美しい港町の風景が、地区内外の人々を魅了している。